風呂を沸かした

 今日は月に一度のジムの休館日で風呂利用もできない。久しぶりに家の風呂を沸かした。
 ほぼ倉庫になっていたが、簡単にモノが出せるようにしてある。クッションだの枕だの軽くて嵩張るモノばかりである。巨大なジップロックに入れたまま、庭先のプラスチック・ロッカーに放り込んだ。

 バランス釜なので最初の湯張りに時間が掛かる。追い焚きは早いが最初だけは厄介だ。
 このところ寒くなって来たので風呂は温かくて気持ち良い。運動もしてないので、カラダが軽くなる。

 しかし家の風呂は狭い。ヒザを折って入ると江戸時代の棺桶のようだ。死体を隠す場所としては狭く、全身を切り刻んで解体するしかない。
 そんな物騒な事を考えていたら、温まった肌に鳥肌が立った。

 解体するコトより、解体「される」コトを心配した方が良さそうだ。好き勝手に生きて来たので、男女を問わず「恨み骨髄」の人間が山ほどいる。
 カバンには「麺打ち棒」を仕込み、月の無い夜道は四方に注意を払いながら歩く。

 学生時代にノンポリ学生をイジメ過ぎた時は、隣駅に集合して、集団登校と集団下校をしていた。

 恋愛に於いては「返品の歴史」を繰り返して来たので「オンナの恨み」だけは買っていないが、恋したコトも無い男女の怒りを買っている。

 世間から嫌われて63年である。


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