文豪イーズカの日常2
昨日2月1日は「先勝」だったので、午前中に集中して用事を済ませた。月曜で大量のゴミはあるわ、極悪セミナー会社に配達証明郵便を送達したり、みぞれは降るわ、で忙しかった。
午後遅くに昼食を取り、何度かに分けて昼寝していた。岩波書店の『日本の昔ばなし』が返却期日を迎えていたので、図書館で再借り出しもした。
あまりにオモシロくて読み切れていない。
先週末に極悪セミナー会社から「回答書」が届き、フザケタ内容だったので、土曜日に「質問状」を書き上げ、日曜に友人のチェックを受けた。
この会社は言うならば「昭和の会社」で、下請け叩きなど日常的にやっているようだ。現在の「下請法」の厳しさを知らない。この手の悪徳会社を規制する為に、現在の「下請法」は制定されている。
その目的は「下請け業者の利益保護」である。非常に厳しい義務を親事業者に課している。
その第一が「書面の交付義務」である。業務を発注する際は必ず「発注書」を交付しなくてはならない。
かつては書面無しの発注など当たり前で、揉めても「そんなことは頼んでいない」と白を切る親事業者が殆どで、下請け側は泣き寝入りしていた。
イーズカも何度か泣かされたが、基本は相手の社長と対峙して、最低限のカネをふんだくって来た。一歩間違うと「恐喝」になるので、細心の注意を払い迫力で勝ち取って来た。
物的証拠を提示し、論理で相手を追い込む。イーズカは、これが日常生活のクセになっていて、メールなどは必ず整理して物証を確保し、出来事はすべてビジネスダイアリーに記録してあるので、事実経過表は完璧に作成する。
敵の側はあいまいな記憶で、「そんなつもりでは無かった」などという心情論なので簡単に打ち砕ける。
そこに、現在は「下請法」がある。書面交付と書類の作成・保存が義務付けられており、遅延利息の支払義務まである。
今回のセミナー会社は、一方的に「債権債務はいっさい無い」と主張してきた。
イーズカは「発注書も無いので、仕事内容も金額も確定できない。にも拘わらず『無い』と主張する根拠を客観的証拠をもって説明せよ」と迫っている。
まあラクに勝てる相手である。次回はとぼけるか、泣き落としに来るか程度しかない。
多くのみなさんも知っておいた方が良い。現在は独占禁止法に連なる「下請法」で下請け業者は守られている。親事業者にはメチャクチャに厳しい義務が課せられている。
裁判まで行かなくても、公正取引委員会に通報するだけで鬼のような調査が入る。
多くの下請け事業者(個人も含む)は、親事業者とケンカしたくないのでガマンしているが、書面・メールなどの物的証拠を確保して戦えば必ず勝てる。
こんな許しがたい無理筋が横行したら、経済の健全な発展などあり得ない。だから法律が強化され、公正取引委員会も強化されている。悪質な企業は公取のホームページに「悪事の概要と社名」が公開されている。
「立て、全国の自営業者!!」である。
現在の二ホンの権力者は「末法の世のクズ」だが、社会自体は法治国家の体裁を取っている。
イーズカは「日常生活での戦い」がもっとも重要だと思っている。「納得できないことは、断じて許さない」姿勢を堅持してきた。だから実践的な「危機管理のプロフェッショナル」として食っている。
デンツー時代は「叩く側」もやっていたので、両者の心情と手口が手に取るように分かる。いまやデンツーですら、発注書を切らないと協力会社を動かせない。上場企業は「良き企業市民」として振る舞うことが外せない。
この手の「論理で相手を追い詰める」作業は、異常な集中力で取り組まないと不可能だ。疲れたアタマとカラダで片手間にやったら大ケガをする。
他のすべての業務を放置してでも集中しないとダメである。
年末を「5日間で閉店した飲み屋」に費やしてしまったので、この悪徳会社を追い込む作業は年明けになってしまった。
今日の2月2日は「友引」である。昨日発送した「質問状」がこの悪徳会社に届く。
社長は真っ青になるはずだ。こんな「100%負ける案件」は弁護士も受任したがらない。カネにならないからである。
2月は、小説を書きながら、この案件をどのように料理するかを楽しむことにする。
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