赤い雑感
昨日3日はあまりに天気が良かったので自転車で徘徊した。近場の高田馬場と早稲田周辺を。
出掛ける以上は誰にも会わなくてもオシャレする。もう暑いので半袖の夏服を引っ張り出した。ハレーションを起こしそうな真っ青なシャツに白いパンツ。真っ青な青色のアディダスのソックスに、プーマのメッシュの白色のスニーカー。白いパンツはユニクロのジーンズである。青と白を飛ばしながら色をシンクロさせる。アタマのキャップはナイキの白いモノ。
そこに一色、赤を挿入した。真っ赤なフレームのレイバン・サングラスである。真っ赤なフレームに太陽光が反射して、世界全体が赤味がかって見える。
このサングラスは大学准教授時代にイーズカ・ゼミのゼミ長をやってくれた女子学生から貰った。
「父が持ってたけど、こんな凄まじい色、先生しか似合わないから差し上げます」とプレゼントされた。
青も赤もそれぞれドギツイ色なので、一緒に着ると相性が良い。どちらも負けていないのだ。
大学に勤務していた頃、ステージ衣装のような恰好で出勤していた。学生たちに「日々是プレゼン」と教えていたので、みずから率先垂範していた。服装はプレゼンの第一歩である。
特に広告を頼むのに、ファッションセンスのダサい奴に頼むバカはいない。
広告業界は、まずはファッションセンスが名刺代わりだ。
お陰で学生たちにはメチャクチャにウケた。その分、同僚教授たちからは白い目で見られていた。特に親分格のジジイ教授から、敵視されるようになった。コイツは嫉妬心の塊のような奴だった。
コチラは敬老精神など皆無である。広告現役時代から、現場にエラそうにやってくるジジイどもが邪魔だった。
敢えて確認する必要もない事をこまごまと聞いて、自慢話だけして帰っていく。イーズカは現場進行で忙しいのだから、江戸時代の大名行列のようなことは遠慮願いたかった。
腹が立って、「ジジババ全員・姥捨て山計画」という企画書を遊びで書いたことがあった。いま厚労省に持ち込めば売れるかもしれない。
そんなこんなで、青と赤の対比コーディネートで自転車に乗って出掛けた。ホントにクルマもヒトも少ない。飲食店はほとんど休業、販売店も軒並み休業、これでは街部に出掛けても何もできない。
盆や正月でもこんな光景は見たことが無い。
しかし今日、政府は「緊急事態宣言」を5月いっぱいまで延長するらしい。信じがたい自殺行為である。
すでに破綻しかけている経済が、二度と立ち上がれなくなる。ホントに自民党と安倍政権はカルト宗教のようである。米国のジョーンズの「人民寺院」のように、国民全員を殺してしまいそうな勢いである。
専門家の有識者など、ウィルスと感染率・致死率しか考えていないから、PCR検査もやっていないのに自粛・籠城を要請する。政治家の側に、なんの指導力もビジョンもない。コロナの前に経済破綻で自殺する人々が溢れると思う。安倍一派は火事場ドロボーに忙しく、国民生活などどうなろうがお構いなしである。
家に戻りパソコンでネットを見ていたら、「借金を減らしてあげますよ」「特別に融資・出資をやりますよ」という広告が溢れている。
それくらい、国民が借金返済で行き詰まることを知り抜いている。タワーマンションの住人など、ローン返済で真っ先に立ちいかなくなる。もう来年のオリンピックなどあり得ないから、不動産価格の大暴落が始まっている。バブル崩壊期よりもヒドイ下落が起こるだろう。
日本国の政治がここまで無責任で、経済を破綻に追いやっているので、その国の不動産など何の価値も無くなってしまう。
本当の富裕層はタワーマンションなどゼッタイに買わない。不動産デベロッパーは、パワーカップルと呼ばれる「夫婦が共に働く世帯」の合計収入でいびつなローンを組ませて、タワマンを売りまくった。
パワーカップルは、タワマンから下々の民を見下ろして、自宅パーティを楽しみ、その画像をネットに上げるなどして「見せびらかし消費」を楽しんできた。
もともとが「砂上の楼閣」の住人なので、転落する時は真っ逆さまとなる。
借金を合法的に減額する方法など限られている。バカ高い手数料を取られるので、借金は減っても別の赤字が膨れ上がる。
融資や出資など、確実な資産を担保に取られるので、資産を奪い取られて結末を迎える。
この人気のない街並みにも大不況はやってくる。休業補償もないままに臨時休業したのだから、倒産する店舗は激増する。
真っ赤な血のように「赤い地獄」が、もうそこまでやってきている。