足らぬ足らぬは、我慢が足らぬ

 言わずと知れた戦時中の標語である。「贅沢は敵だ」「軍人さんは命掛け、銃後の我々はタスキ掛け」など国民に無理を強いる標語が連発されていた。

 現在の非常事態宣言と同じである。タヌキやイソジン・吉村からの要請を受けて、政府は仕方なしに宣言を延長せざるを得ない、という姿勢を取っている。
 飲食店の自粛や酒類販売禁止要請を続けているのも、国民の「我慢が足りない」という責任転嫁を押し付けようとしているからだ。

 本来は、その自粛中に政府や都が何をやったのか、が問われなくてはならない。ワクチンの大規模接種は第1回接種者が2回目を予約しようとして予約システムがダウンした。
 防衛庁なんぞに任せて、旅行代理店に丸投げさせたから、こうなるのは目に見えていた。

 とにかく政府側は無為無策である。失敗の責任など取る気は無く、オリンピックも然りである。
 この「宣言延長は止むを得ず」の流れに、映連が「映画館再開を要求する」声明を出した。
 映画館や美術館や庭園のクローズなど、コロナ対策として何の役にも立たないことは明白だ。その横で大画面放映会場として代々木公園や井の頭公園の樹木を伐採して、密集して熱狂する会場を作ろうとしている。

 言語道断である。

 自民・公明・維新に国民を守る気など無い。無駄で無意味な利権案件をデッチアゲ、それを強行したいだけである。
 もはや飲食店は「宣言延長」などに付き合う必要など無い。無意味で効果の無い自粛や休業など止めて営業再開するしかない。自らのクビを締めるのではなく、政権のクビを締め上げる事こそが必要だ。

 「山猫ストライキ」という手法がある。労組の戦い方のひとつだが、順法闘争を展開して実質的なストライキを実現する。アチコチで同時多発的に実施されるので取り締まりが出来ない。
 ストライキは「休業・酒類販売禁止に対するストライキ」である。ストライキの語意は同盟罷業である。

 オモテ向きは「休業中です」。実態はスタッフミーティングや支援者との意見交換会です、と居直る。米国禁酒法時代にもカタチは違うが行われていた。酒を頼む時は「ミルクを一杯」と注文していた。
 やり方は無限にある。

 イーズカは客の側なので「何処にも行けない」状況にウンザリしている。それで『談話室・山頂』なども始めているが、主戦場は飲み屋である。

 6月からの、飲み屋の山猫ストライキに期待している。飲み屋でスガやタヌキや吉村を罵りながら、美酒を飲みたいのである。

 「くたばれ、無為無策の国ニッポン」である。


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