家の竹垣、立てかけたのは
我が家は1階なので、目の前に緑が広がっている。築50年の木造アパートだが、古いつくりなので緑のアプローチになっている。
来訪者は左手に緑の樹木、右手に竹垣がある。竹垣のウラは大家さんの住居なので、古くなった竹垣を撤去して新しいモノに作り替えている。
その職人さんがオモシロイ。こちらもヒマなので雑談していたら、随分と細かい作業をやっている。
「目に青葉、山ホトトギスだねえ」と声を掛けたら、「色々とウルサイ客が居るんですよ」とのことだった。
竹には節というものがあり、それをどう配置するべきかの話である。横一直線に並んでいたら「バカか」と怒られる。一定の角度に合わせるのもダメで、その散らばり方がセンスであり、強度計算にもなるという。
「へえ~、勉強になりますね」と答えたら、他にも色々と教えてくれた。
職人さんの仕事は、凝り出したらいつまで経っても終わらない。終わったと思っても、2週間後くらいにやってきて微調整したりしている。クライアント・ニーズよりも本人の納得が大事になる。
こういう仕事を見物するのはオモシロイ。彼も話好きなので、聞いてもいない事を教えてくれる。
ご隠居さんが植木職人をわざわざ入れるのは、こんな雑談がしたいからだと思う。
ヤバい、イーズカ自身がすでに「ご隠居」の年齢である。最近とみに「ジジイくさい事」が好きになっている。なおかつ、これから実績を残し、120歳まで生きようとしている。
21世紀の「ご隠居」は無駄に元気である。コロナなんぞは、どこ吹く風。
体力があり、ストレスに強い奴が生き残るだけである。