ジムの3大美人
水曜日は管理人仕事が休みなので、寝坊可能なのだが、やはり4時には起きてしまう。
お決まりの作文と各種雑用を済ませてジムに行った。
受付を抜け、ロッカールームの入り口で「淡い顔系の美人妻」と遭遇した。
「最近はお会いしませんねえ。まあ私が来ないからだけど」と言われ、「イーズカはほぼ毎日です」と答えた。
「20時以降の夜のクラスが無くなったら、つまらなくて」と言うので、「イーズカも同じだけど、新しい発見もあった。キックボクササイズのマユちゃんの、19時からの調整リカバリーのクラスがオモシロイ。オイルを使った手指のマッサージのお陰で、整骨院に行かなくなった」と教えると、「私も、ぜひ出てみます」とのことだった。
そのクラスは今日木曜日の19時だ。
淡い顔美人のスタイルは相変わらず素晴らしく、トレーナーとマン・ツー・マンの筋トレだけを続けている。エアロビスタジオの横がそのエリアなので、いつも覗きながら挨拶していた。
つぎにロッカールームから出て来る時、長身美人とすれ違った。「今日もヨロシクお願いします」と挨拶された。初心者レベルで始めたのに、毎日来ているので上級者クラスにも参加するようになった。細過ぎるカラダに筋肉がつき、バランスの良いスタイルになっている。
そして「ビギナーズ・ウォーク」のクラスに、24キロ体重減を果たしたテコンドー選手が隣に立った。
「ホントに痩せたよねえ」と話しかけたら、「それが昨日、1キロもリバウンドしちゃったの、お酒のせいだわ。飲むと、やはり餃子とか食べちゃうし。」と、半分パニックだった。イーズカの話など全く聞いていない。
24キロ痩せた後の1キロなど、誤差の範囲である。しかし、本人は深刻である。夕方にジムに寄った時も、黙々と腹筋をやっていた。
ホントにスタイルもモデル以上になってるけれど、「健康志向」という「病い」に憑りつかれている。
イーズカはビギナーウォークで異次元展開してから、筋トレに励んだ。10回×5セットを7セットに上げ、ウェイトも少し重くしている。
やり出したら、農民のように淡々とこなす。
まあ3大美女もイーズカも「健康の為なら、死んでもイイ」という本末転倒組である。
この手の人種には「完成された健康」など無いので、死ぬまで鍛え続けることになる。
この3人とは、たぶん生涯にわたる同志となるであろう。
美人と仲良しになっているのに、なぜか達成感が少なく、「ヘンタイ倶楽部」に入会したような気分である。