その場しのぎの「宣言」
新規感染者数の推移から、緊急事態宣言が6/20まで延長されようとしている。
今年の1/7からスタートした「宣言」は飲食店の営業時間短縮に酒類販売の禁止まで加えて、延々と半年間も続けようとしている。
もはや「緊急」でもなく、惰性で続けているだけである。本気でコロナ対策に取り組むならPCR検査を徹底して、陽性者を完全隔離しない限り対策として意味が無い。
諸悪の根源は「東京オリンピックの開催」である。こんなコロナ対策としての自殺行為が止められないので、カタチばかりで意味も効果も無い「宣言」がダラダラと続いている。
テレビを見ると、いまだに聖火リレーの報道が流れている。公道を走らず、無観客でアリバイ的に開催される聖火リレーは「オリンピック本番」がどれほど危険か、を物語っている。
報道は世界のトップアスリートのオリンピック参加がどの程度のモノになるかを伝えていない。カラダと健康が最大の資本であるアスリートが、こんなに危険で無意味な大会に参加するだろうか。
官邸にはマトモに考えられる人間は居ない。「7月末までに、高齢者のワクチン接種を完了する」など不可能であり、高齢者だけでは意味すら無い。
予約受付システム段階で、適切な運用すら出来ていない。「莫大な数量実施」の恐ろしさが分かっていない。
デンツーはこの手の作業のリスクを分かっていた筈である。しかし「コバンザメ商法に堕落した」デンツーには、この「危険なシュミレーション」の現場を仕切る社員が残っていない。「丸投げ」で7次下請けまで居る協力会社を動員しても、仕切る人材が居なければ烏合の衆である。
「政権に居座る」ことが党是の自民党が、どのようなカードを切って来るかは、予断を許さないが、「緊急事態宣言」が無意味で無駄である事だけは確かだと思う。
産業界も、このような旧日本帝国陸軍の末裔である自民党などとは縁を切らないと、またもや無条件降伏の悲劇に突入することになる。
「美しい国ニッポン」とは、聞いて呆れるわ。