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Tier1デッキの難しい要因を考えてみる

Tier1デッキを使用すれば簡単に勝てるという訳ではないのが、デュエマの難しい所であり面白い所でもあると思っています。
しかしながら、SNS上のCS入賞数上位のデッキであるはずなのに何故自分が使うとポイント獲得すらできないのかを考えてみました。


外的要因

プレイヤーの理解度が高い

入賞数が多いということは使用プレイヤーも多いです。そして使用しないプレイヤーも対戦相手として想定しています。
それにより「理解度が高い」という状況になります。
これにより以下のような事が発生します。

・マナ埋めやプレイから手札を推測されやすい
 →ターンを盤面形成に使えるのか、見切り発車するかの判断の精度が高くなる

・メタカードをより効果的なタイミングで使用される
 →メタ除去のためにターンと手札を消費させられる

メタが標準搭載される

理解度と被りますが、対戦相手として想定されているため、有効なメタ(カウンター含む)が標準搭載されます。
1つのメタで詰む事にはなりにくいのがTier1ですが、それでも乗り越えるためのプレイは要求される事になります。

内的要因

豊富な選択肢と意外と少ない正解ルート

お手軽最強デッキというのは存在しておらず、「強い動きの再現性が高い」「広い対応力」の両方を兼ね備えているか、どちらかに尖っているかがTier1デッキであると考えています。
再現性に尖っている場合、前述のメタが刺さってくるので外的要因としての難しさがあります。

一方で「対応力」は「様々な場面を乗り越える手段を持つ」となりますが、「様々な」の数だけ選択肢が存在する事になります。
デッキ構築の段階で5つのメタを想定したとして、実際の対面が使うメタは2つか3つとなります。
仮に2つだった場合、残りの3つへの対応は捨てて2つを乗り越える想定のプレイングを目指す事となります。

選択肢が減る事になるため一見ミスが減るようにも感じられますが、都合良く2つを越えられる盤面形成ができるとは限りません。
そう考えると、豊富な選択肢があるというのは、正解を選び続けられなければ敗北要因にもなると考えています。

また、多色デッキになるとカードの能力だけではなくマナの色管理も必要となります。
それによって、考える事に単色埋め/多色埋め、プレイに必要なマナカラーも追加されます。
そしてそれらの噛み合いが失敗すると機能不全を起こして一気に劣勢になります。

自分が負け続けたのはこちらの内的要因で自爆していたんだろうという結論にしています。

どう改善する→デッキの難易度を変えてみよう

ありきたりですが、Tier1を使いこなせないと感じたのであれば、デッキを変えるのが最善かと思いました。
「それではTier1デッキとの対戦は捨てるのか?」となりますが、「使いこなせないTier1(100点のデッキを20点でしか使えない)」より「使いこなせるTier2以下(60点のデッキを50点で使える)」の方がいい成績を残せる事を実体験で知っています。

では「使いこなせるデッキ」にするにはどうするかを考えてみました。

多色カードを減らす

マナチャージの際にタップかアンタップを考える必要が減ります。
「次のターンに◯マナのカードを使いたいけどトップ多色だったらどうしよう」という考慮が不要になります。

単色デッキにする

デッキの文明を1つにしてしまえばトップ多色どころか「色が足りなくてカードが使えない」という考慮すら不要となります。

デッキ構成を4✕10に近付ける

「1枚しかないカードだから盾落ちや山を大量に掘らなければならないかも」という不安が軽減されます。
また、プレイするにあたり1枚あればいいカードであれば、「被っているからマナに埋められる」「他に3枚あるから引き直せるかも」みたいに考えることもできます。
なによりも引き込める確率が上がります。

デッキでできる事を絞る

デッキのコンセプトを下記のようにシンプルにします。
・墓地/マナにカードを貯めて手札のように使う
・相手の手札を0にしてゆっくり殴る
・小型クリーチャーを並べて殴る

もう少し掘り下げると以下のイメージとなります
・ゴール(勝ちパターン)を決める
・ゴール達成条件を再現するためのつなぎを細分化(墓地肥やし、手札交換、マナ加速)し、10〜12枚くらいで構成する
・ゴールをクリティカルに阻害するメタを2デッキ4種くらいに絞り込み、それを除去するカードを入れる
 面倒なら軽量除去を適当に入れる
 ゴールに近付けられるとなお良し

天門/コブラ/SSSのようなカウンターのカードはこの際割り切るのもありです。
マグナム、シャッフ、ガラムタのようにトリガーをケアする方法もありますが、デッキが複雑になります。
デッキを複雑にして機能不全になるくらいなら、そのリソースを自分の通したいアクションに振り切った方が勝てる事もあります。
※機能不全を起こさない実力があるのならTier1デッキで勝てているはずです。

終わりに

お金さえあればいきなりTier1デッキを使う事は可能です。
しかしながらTier1デッキは応用の極みですので、プレイングが追い付かなければ逆に足枷になっているのではと思いアウトプットしてみました。
下記シモカワチャンネル様の最後の方にある構築のアドバイスも参考になっています。

そして「そんな事を言っているけど結果は出せているのか?」という疑問もあると思います。

4/26〜5/6が黒緑アビスで5勝23敗と読んでいる方が居たたまれなくなるかもしれない成績でした。
反省の結果から黒単アビスにした5/18と6/9は4-2の14位と3-2の14位予選通過からの本戦1没と別人の成績になっています。

CSに参加したばかりで対戦相手のレベルの高さに圧倒された方、怖いイメージで参加を避けている方、こんなんでも楽しめていますし会場で顔合わせれば雑談する仲間もできています。

この記事があなた方の一歩につながれば幸いです。

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