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令和3年度千葉県公立高校入試「英語」 解説

こんにちは。まつまるです。

千葉県公立高校入試の英語科目は

大問1〜4までがリスニング問題

大問5〜9までがリーディングとライティング問題

となっています。


この記事では、2021年2月24日に行われた千葉県公立高校入試の英語科目について変更した出題傾向を踏まえつつ、大問5〜7までを解説していきます!


大問5 文法問題

令和3年度公立入試「英語」1

正解

(1) were
(2) hottest
(3) オエアウイ
(4) エアオイウ
(5) アウイエオ


解説

(1)、(2)ともに適当な語をいれる問題でしたね。(昨年と同じです!)

(1)は、There is~/ There are~構文であることに気づき、20 years agoから過去の話だなと導き出すことが重要です。
以上を踏まえて、意味的な主語がmany treesと複数形で時制は過去形だからwereが答えになります。

(2)は、形容詞hotの前にtheがあること、of this monthという目的語から最上級の形容詞が入ることを導き出していれば、hottestと答えられるでしょう。(スペルミスに気をつけて)


(3)、(4)、(5)は語順組み替え問題でした。(これも昨年と同じ)

(3)は、To be~「〜になること」という不定詞Toが主語になっていることに注目できていれば、is one of my dreamsと並び替えられたと思います。one of my dreamsがTo be a chefとイコールの関係になっていないと意味不明な文になってしまいますもんね。


(4)は、what+名詞+do you like~という形を思い浮かべられれば即答です。likeの後ろには不定詞か動名詞が入ってくるのですが、watchが原形なのでtoが入って、What sports do you like to という語順になります。


(5)は、make+名詞+形容詞の形に気づいて、interested in~で答えられることを応用して答えられます。よって正しい語順は、It made me interested in recycling. ということです。



大問6 英作文

令和3年度公立入試「英語」1

正解(例)

Our soccer ball went into your yard when we were playing soccer. It's in the tree. May I come in and get it ? (23語)


解説

なんとこの大問6は昨年度から大幅な変更がありました!!


昨年度と比べてみましょう。

令和3年度公立入試「英語」1

昨年度は、設問に”日本語による状況説明”がありました。


しかし、今年度は「4コマイラスト」によって状況を理解しつつ、ケンタが何を言ったのか推測して英文をつくるという高度な活用能力が求められています。

さらに非言語情報(図や表)と文を正しく対応づけるイメージ同定スキルが必要です。


ここでのポイントは3つです。

①必要な情報だけに注目する。

2コマ目でマサトが驚いている、Mr.Allenはブロンズヘアで鼻が高い、といった無駄な情報は考えないようにしましょう!
本当に必要なのは、ケンタは”何を頼みたいのか””なぜ頼まないといけないのか”ということです。

イラストを見てみましょう。
ケンタがサッカーボールをMr.Allen家の木の上にのせてしまった。
Mr.Allenにボールをとって欲しい。

という点が重要な情報になりますね。



②丁寧な言葉遣い

ケンタはMr.Allenにお願いする立場であることを踏まえれば、いい加減な言葉遣いはできないでしょう。
ここでいう丁寧な言葉遣いは「May I ~?(Can I ~?でも可)」や「Would you〜?(Will you~でも可 )」を使うことです。



③簡潔かつ論理的な文章

だらだらと長い英文を書かず、1つの文には2つ以上のメッセージは入れないようにしましょう。
語の数は25語程度なので、理想は3文ですね。

基本的に英文でお願いしたい時は、状況説明→お願いの内容がいいですね。
ここでは、「サッカーボールをあなたの家にある木の上に乗せてしまった。」→「自分で取りに行ってもいいですか。」or「取ってきてください。お願いします。」のような順序を構成しましょう。



以上3つのポイントを踏まえて書くとすると、以下の通りです。


Our soccer ball went into your yard when we were playing soccer. It's in the tree. May I come in and get it? (23語)

難しいイディオムや習っていない表現を使わず、平易な英文で答えるのがミソです。



大問7(1)、(2) 短文読解


昨年度の短文読解は「知識を使って解く」問題が多かったです。(one is~に対応するthe other is~を答えるなど)

今年度はどうですかね〜。(1)から見てみましょう。

令和3年度公立高校「英語」1


正解

A イ
B ア


解説

まばたきに関する情報をまとめた評論文ですね。

Aではパラフレーズ(言い換え)ができるか、Bでは前後の内容理解ができているのかを試しています。


Aの前にキーワードとなるIt means に注目し、言い換えの問題だと気づければ大丈夫だと思います。
1日に15000回、一回あたり0.3秒のまばたきをしている。という前文と同じ意味になるようにするには、「1日に75分間(0.3秒×15000回)目を(閉じて)いる」というふうにすれば適切だっちゃ。
よって、Aの答えはイ close です。


Bでは「友達と話している時は1分間で15回まばたきするが、本を読んでいる時は〇〇回まばたきする。」ということで、前文だけではわかりません。
後ろの文を見ると、「これを読んでる君は、多分そんなにまばたきしてない」と書いてあることから、友達と話しているときよりも読んでる時はまばたきの回数は少ないのかなと気づけたのではないでしょうか。
Bの答えはア 10となります。



続いて(2)です。

令和3年度公立入試「英語」1

(2)は、トマトの起源についての伝記でした。


1問目の①はある本文を言い換えた英文ですね。特に、because以下の文はある1文と瓜二つです。

poorに着目すればとある1文を見つけられたと思います。

He was very poor and had nothing to eat.しかないですね。

問題の英文 because he was very poor and ( )にはhad nothing to eatが入るべきです。

しかも1語と指定されているので、食べる物がない時の状態を表す語を入れれば完璧です。

正解はhungry (starvingやfamishedも可)


さあ2問目の②は全文の概要を理解していないと答えるのが難しいです。

アに関しては、1行目のTomatoes originally come from the Andes.に気づければ違うとわかります。

イは、1〜2行目にあるThey were first brought to Europe in the sixteenth century.を読めば、16世紀に初めて持ち込まれたのに、それ以前に食べるのを楽しんでいるわけがないと気づけるはずです。

ウは、一見すると正しいように見えますが、5〜6行目にあるように日本に初めて持ち込まれたのは17世紀です。16世紀じゃありません。よって間違い。

エは7行目の内容と合っていることがわかります。

なので正解はSome people that our lives become longer by eating tomatoes every dayのエです。


(1)、(2)ともに、本文に書いてある内容をもとに推論するという読解力が試されていました。

コツとして、なるべく短時間で解くためざっと読み、概要だけ理解して問題を解くことが一つあります。これ、スキミングというやり方で超おすすめです!



問7(3) 短文理解

令和3年度公立入試「英語」1

正解

① ウ
② エ


解説

昨年度はボランティアのチラシが出題されていましたが、今年度は水族館のお知らせとより身近なものに変更になりました。

さらにジャンルもTOEICのPart7に出てくるnoticeと同じような構成となっていて、イラスト付きの告知文についての概要と細かい内容を理解しているか問われています。


1問目の①では、英文で提示した内容に合う情報をお知らせの中から探し出して正解を検討する力が必要になります。

具体的には、「もしアザラシと遊ぶなら、(  )を選ぶべきでない。」と、TourA〜Dの中からアザラシと遊べないツアーを選ぶ問題でした。

should notで答えなきゃいけないあたり、ややこしいです。

答えはお知らせの真ん中にあります。♠︎♣︎♡♢がそれぞれ何を指しているのかをきちんと理解していないと解けません。

アザラシと遊ぶことを示すマークは♡です。よって、♡のないツアー、ウ TourCが正解。


2問目の②は概要を理解して適切な選択肢を選ぶ問題です。お知らせの中にある段落ごとに違う情報があることを念頭に入れておいて、どの情報がどの段落にあるか押さえておきたいです。


アの示す情報はお知らせの右上にあります。From 6 p.m. to 9 p.m. ということで、このイベントは3時間楽しめることがわかります。
しかし、アの選択肢には6時間という記載なので間違いです。


イは、下の⭐︎がついている段落をみれば良さそうです。
ここには、美味しい食事を楽しめるという内容が書かれています。
イの選択肢には、イベント中は何も食べれないとありますからお知らせとマッチしません。絶対間違いです。

ウは、右上のSaturday, April 10th という情報と、一番下の段落のby April 9th を活用して検討します。
4月9日までにどのツアーに参加するか連絡してほしいみたいですから、ツアー当日の4月10日に決めるのは無理そうですよね。
ウの選択肢に水族館に着いた後にツアー決められるとありますが、検討した結果、間違いです。

エは、お知らせの真ん中にある表を見ましょう。一度のツアーで全部の動物と過ごすことは不可能ですね。エの英文も同じことを言っています。

したがって、正解はエ You cannot spend time with all four kinds of sea animals in one tourです。


大問7(3)は、実際の英語使用場面で全体をざっくり把握しつつ、細かい内容まで瞬時に理解できるかどうかという活用能力を試していることがわかります。

問いで求められる情報ごと、お知らせの中から正解を検討するという方法が効果的でしょう。



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