【顧客管理システム構築】3.ソリューションの提案
前回は課題の特定が出来たので、今回はソリューションを提案していきます。
最初にお伝えしたいのは、提案の目的はきれいな資料を作ることではなく、提案に対して適切なコメントをいただきつつ、提案を通すことです。
1.現状の業務理解
2.課題の特定
3.ソリューションの提案←今回
4.要件定義
5.設計
6.構築
7.試験
8.リリース
9.残課題の整理
10.運用
提案内容は人によって好き嫌いもあるので、ぜひ決裁者の好みにあわせたものを作ってください。
私は新人の時に受けたコクヨファニチャーさんの研修の手法がベースになっていると思います。たぶんこのあたりの書籍に記載されています。
事前準備
決裁者が何の情報があれば決裁が出来るのか?課題に対しては共通認識があるのか?などは事前に確認をしておくと事がスムーズに進みます。
提案資料の骨組みの作成
私がよく使う流れは以下のようなものです。
1.目的
2.概要
3.課題
4.ソリューション(他のツールとの比較や松竹梅を出す場合あり)
5.コスト比較(イニシャル、ランニング)
6.スケジュール案
7.ネクストアクション案
今回は、「コクヨ式 1分間で伝わる話し方 」に倣ってすごくシンプルにこれで作ってみようと思います。
1.タイトル
2.疑問(背景・課題・目的)
3.結論(主張・特徴・取り組み)
4.理由(詳細・具体例・実績)
最初は、これだけを記載します。
もしテンプレートのFMTがあればそれを使って、記載しましょう。
ひとつひとつ完成度をあげていきます。
まずは各スライドにベタ打ちしていきましょう。
ベタ打ち
書けるだけ書きましょう。
今回は少なめにしていますが、ここでは書けるだけ書くことがポイントです。
また、気になったことはpowerpointであればコメント機能を使って残しておくと良いでしょう。
提案対象を明確にする
さて、次に誰に対して提案をするのかしっかりと認識しておきます。
もしかすると上司→部門責任者→最高責任者みたいに複数階層になっている可能性もあります。
今回は、「最高責任者」にシステム導入の決裁をもらうということをしておきましょう。
提案対象の人物像をイメージする
最高責任者の方はどんな特徴があるのでしょうか?
コスト意識の高い方、イノベーションが好きな方、インパクト重視の方…
細かい情報を把握したい方、おおざっぱな方、
成果重視の方、プロセス重視の方、、、
特徴を把握する上で、ストレングスファインダーを使ってもいいかもしれません。
今回は、私が最高責任者だとしてイメージしてもらいます。
ぱっと見プレイヤー気質な責任者な感じがしますね。
元々最高責任者からの要望は、「寄付を増やしたい」ということでした。
目標志向や、達成欲が資質として強いので、そこに接続するような情報を用意することで提案が通りそうです。
提案資料の作成
それでは、不要な情報を削除しつつ、加筆していきましょう。
細かい情報も聞かれたときに答えられるように文末に参考資料として用意しておくと良いかもしれません。
疑問ページ
修正後
修正前
正直最高責任者の立場からしたら課題の細かい話までは要らないです。
それよりも、自分が出した依頼(寄付の増加)にどう影響するのか?というのがポイントになると思います。
結論ページ
修正後
修正前
最初の疑問ページの内容が書き換わったので、そこに一致するように修正しています。
理由ページ
修正後
修正前
ここを大きく変えました。
最初に記載した時は、コストやスケジュールをどこに書こう?と思っていたのですが、ここで書くことにしました。
(初めての骨組みだと少しやりにくさがありました笑)
参考資料ページ
最後に参考資料ページです。
実績には、URLなどをつけると良いかもしれません。
体裁を整える
あとは、体裁を整えて、最終チェックをするだけです。
▼体裁を整える
ページ数を入れる
コピーライトを入れる
作成者、作成日を入れる
デザインアイディアを使って少し頑張った感をアピール
デザインの統一
フォントサイズの変更(紙で渡す場合と、スクリーンに映す場合で異なるので注意)
▼最終チェック
□ 伝えたいことは伝わるか?
□ 疑問→結論→理由で、論理破綻していないか?
□ 情報量は適切か?
□ 誤字脱字がないか?
最後に
大事なのは時間は有限なので、完成度を徐々に高めていくことかと。
最初から完璧を目指すとどこかが適当になりがち。
あと、資料はこれで完成ですが、ちゃんとプレゼンの練習をしましょう。
持ち時間などを意識しつつ、質問を受ける時間なども考慮することが重要です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?