何のための管理会計か~NPOの管理会計を業務ハック 1/3~
こんにんちは、岩澤です。
先日「NPOの管理会計を業務ハック」と題して、久々にNPO業務ハック勉強会を開催しました。
今日はそのレポートを書いていきます。
勢いで始めた勉強会
年末に開催されたBrownies FES.のManageboardの説明時につぶやいたのを皮切りに、勉強会を実施することに至りました。
※勝手に巻き込んでパネラーとして参加してくれた河村先生には感謝しかないです…w
何のための管理会計?
ライトニングトーク(以下LT)枠として、私も所属する認定NPO法人カタリバの田中さん、認定NPO法人ETIC.の森本さんの2名に登壇してもらいました。
カタリバは、主に組織管理、ETIC.はプロジェクト管理目線の内容で、双方違った視点だったのが面白かったです。
▼カタリバについて
▼ETIC.について
組織運営のための管理会計
カタリバでは、認定NPO法人としての基準や、独自の指標で組織の安定性をモニタリングしていました。
独自の指標については、「現預金/1ヵ月の支出=〇〇ヵ月」を「回転可能期間」という名前で運用しています。万が一売上がなくなったときに職員を守るための指標として使っているようです。
今後はこの指標をどう変えていくのか?プロジェクトの管理をどうするのか?を考えていくようです。(私も関わっているので表現が難しいw他人事ではないです!)
「回転可能期間」については参加者からのチャットで質問がきており、やはりこのあたりの基準については悩ましいようです。
企業と異なり事業収益以外の売上(寄付や助成金)が不安定であること、株式投資などが出来ないことからも「回転可能期間」は長めに持つようです。
※株式投資が出来ないことは2019年頃に確認した内容です。今後変わっていく可能性があります。
プロジェクト管理のための管理会計
ETIC.では、とにかく多いプロジェクトを管理するための工夫が詰まっていました。特にスプレッドシートで管理しているのは衝撃でした。
ただ、課題にもなっていましたが、スプレッドシート運用の限界がきているようです。パネルディスカッションでも議論になりましたが、今回勉強会に参加するどこのNPOも良いツールを見つけられていない難易度の高い悩みでした。今後の改善に要注目したいと思います!
ちなみに、森本さんが「効果的な事業を推進していくために創造的なサポート(管理)が出来ないか模索していきたい」とおっしゃっていました。ETIC.らしい一言であるとともに、そういった事業管理、管理会計が出来るようになるとフロント、バックオフィスが相互に連携して良いものが創出されるような予感がします。
まとめ
さて、今回はLTの話について記載していきました。
この2団体の違いは事業特性が出ているので、大変面白いかったです。
一方でこの後のディスカッションでは共通の観点や課題も出てくるのですが、それは次回の記事で!
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