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音声文字起こしツールの比較:Hidock、Notta、Whisper

おはようございます、いつきです。

音声文字起こしツールは、会議やインタビュー、メモの整理などで非常に役立つ存在です。今回は、私が実際に利用した「Hidock」、「Notta」、「Whisper」の3つのツールを比較し、その特徴やメリット・デメリットについてまとめました。それぞれのツールの使い勝手、精度、料金体系などを基に、どのツールがどのような用途に適しているかを探ってみます。

比較する音声文字起こしツールの概要

1. Hidock

Hidockは、専用のデバイスが必要な音声文字起こしツールです。料金体系は、デバイスが約5万円、文字起こしなど利用しようと思うと1,200分で12.99ドルです。使用する時間に応じてディスカウントも変わる柔軟な価格設定が特徴です。音声の精度は非常に高かったです。ただし、専用デバイスを用意する必要があるため、その点で利便性に制約が生じることもあります。

2. Notta

Nottaはデバイス不要で、インターネット接続があれば手軽に利用できるのが強みです。年間払いで2,580円というリーズナブルな価格で無制限に使えるビジネスプランがあり、特に手軽さとコストパフォーマンスに優れています。音声の文字起こし精度は「まぁまぁ」といった印象で、一般的な用途には十分ですが、精度重視のプロフェッショナル用途ではHidockにやや劣ります。

3. Whisper

Whisperはオープンソースの音声文字起こしツールで、ローカルPCにインストールして使用しました。料金は無料ですが、高性能なPCが必要である点が条件になります。デフォルト設定のままでは精度が低いものの、知識があれば設定をカスタマイズし精度を高めることが可能です。技術的に挑戦したい方や、無料でコストを抑えたいユーザーに適しています。

https://openai.com/index/whisper/

精度と時間の比較

精度については、Hidockが最も優れており、次にNotta、最後にWhisperという順番でした。

元の言葉に一番近いのはNottaです。Hidockはフィラーワードや、無駄な言葉を削除してくれるので最終アウトプットに近しい内容になっているという意味で、精度が高いです。

Whisperは元データをカスタマイズしないと同じ言葉を繰り返すこともあるので、そのあたりは設定が必要です。また、Hidockや、Nottaは話者識別が利用できますが、Whisperで利用するにはさらにカスタマイズする必要があり、素人が使うにはハードルが高いように思えました。

ちなみに、文字起こしの時間についてもHidockが最も早く、次いでNottaとなりました。Whisperは端末の性能に大きく依存するので省きます。

要約機能について

HidockやNottaには音声を自動で要約する機能も付属していますが、正直なところ要約機能はまだ使わなそうです。私が試した限りでは、「Claude」を使って文字起こしデータを要約する方が圧倒的に効果的でした。この点については、今後アップデートされると思いますので、記事執筆時点の感想として捉えていただければと思います。

Hidockも購入してから2ヵ月程度の間で、要約のテンプレート機能が追加されていましたので、今後のアップデートに期待したいと思います。

音声文字起こしツールの選び方

音声文字起こしツールの選び方としては、利用量と、周辺ツール、アクセス権限を踏まえて、コストが見合うか検討していく必要があります。

  • 利用量:利用頻度や必要な文字起こし時間によって適切なツールが異なります。

  • 周辺ツール:ClaudeやChatGTPなど文字起こししたツールを要約できるツールがあるか、利用する文字起こしツールと連携できるツールがあるか

  • アクセス権限:どの程度柔軟にアクセス権限を設定できるかも考慮するべきです。

  • コスト:上記の要素を踏まえて、コストが見合うかを判断します。

たとえば、Nottaはアクセス権限が柔軟に設定できますが、アカウント課金になるため、必要なユーザー数が増えるとコストパフォーマンスが下がります。正直チーム単位で1アカウント発行し、文字起こし担当を置くのが理想です。

Hidockは少人数だったり、会議室で会議をおこなうことが多い場合におススメです。またフリーランスにもおススメです。基本的にアクセス管理ができないと思った方が良いです。

Whisperは超優秀なエンジニアが中にいるならおススメかもしれません。クラウドにハイスペックなサーバーを用意すれば利用量がすごく多い場合はもしかすると他のツールより安くなるかもしれません。ただし、改善コストや運用費用を考えると、現実的には難しいかもしれません。

フリーランスはHidock、法人で利用するならならNotta

3つの音声文字起こしツールを比較した結果、それぞれに異なる強みと制約があることが分かりました。フリーランスはHidock、法人で利用するならならNotta、そして技術的な挑戦を好む方にはWhisperがおすすめです。用途に応じて最適なツールを選び、作業効率を最大化しましょう。

音声文字起こしの精度や使い勝手は、どのツールを選ぶかによって大きく異なります。この記事を参考に、あなたのニーズに合った最適なツールを見つけていただければ幸いです。

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