ル・ポールのドラァグ・レース S12 Ep9 【Choices 2020】

<注意!>
■めちゃめちゃネタバレします。ウィナーもボトムも書きまくります。
■英語が赤ちゃんレベルの読解力なので、NetflixJapanに配信されていないものは翻訳に誤りがあることもあります。(その時はこっそり教えてくださるととても嬉しいです…)
■文章構成力もないので基本放送されているものをそのまま垂れ流し+感想で書いているようなテキストです。

夢がかなった場所であり、毎日が最高に幸せそうだった。いつもうれしそうで、元気で…特に早朝なんて!とジャンの思い出を語るワークルーム。エントランスでのジャンの陽気な姿が流れたら泣けてきちゃう…私もジャンのハイエナジーなところ大好きだった。

ミニチャレンジ

今週のミニチャレンジは15分の準備で猫ドラァグ!蜂だったり猫だったりS12のミニチャレンジは動物のコスプレをさせがち(動物コスプレ好きだから大歓迎)。
クリスタルは気だるげかと思いきや狂った猫ちゃん。ジャッキーは色っぽいペルシャ猫。自分のルーツのペルシャにかけた感じかな。ジャッキーは即興劇がうまいなあ。
ハイディは若干シモネタの黒猫。ウィドウは本物の猫の形態模写で動きが激しい。ジェイダは峰不二子ばりの美しいお色気むんむん猫コスプレ。
ジジはUKのクリスタル(ホースレースのカテゴリーのキノコ)を思い出した。
ミニチャレンジのウィナーは先週に引き続きジャッキー。

メインチャレンジ

そして今週のメインチャレンジはChoices 2020。アメリカ大統領選挙の年だからあるだろうとは思ってました!ディベートになるだろうから強そうなのはジェイダ、ウィドウ、ジャッキーあたりかな?
アドバイザーはレイヴン!青いウィッグに真っ赤の口紅がかわいい!ハイレグの切れ込みの角度もすげぇ。
先週のウィナーのハイディに「この場を楽しみはじめたし、自分らしく表現しはじめているように見える」とル・ポールが伝えたが、確かに…序盤はウィークポイントだなんてまわりから低評価を受けることが多く少し縮こまったり卑屈になりそうになっていたけど最近のハイディの笑顔は輝いていて、イキイキしているように見える。
政治的思想は?と聞かれて取り繕うわけでも、その場しのぎのことを言うわけでもなく素直に21歳の若者らしく(アメリカの20歳の感覚がこのとおりなのかはわからないけども)、政治や経済の話は右から左に流れてしまうと答えたジジに、そんなに難しく捉える必要はないんだよと教えるルー。レイヴンに何か聞きたいことあるかという質問には「先週ボトムだったけどどうも自分の殻を破ることができない、そんな時どうしたらいいのだろう?」と聞くと「真面目にしすぎずもっと遊べばいい」というアドバイスをもらった。でも、それってわかっちゃいるけど根が真面目なジジには難しいんだろうな…とも思う。
政治的関心はとてもあるけどもグリーンカードで滞在しているカナダ人のため投票権がないジャッキー。メインチャレンジで一度も勝ったことがないのはびっくりだねというルーに、このチャレンジは大きなチャンスだと話す。
クリスタルを見て「あぁ、これがあの有名なマレットね」っていうレイヴンに笑った。
ワークルームの会話でちょこちょこ出ていた「プラットフォーム」という言葉。はじめ支持政党という意味合いなのかなと思ったけど、もっと大きな意味でのあなたを作る思想とかあなたの信じているものとかという意味合いなのかな?

ジェイダがコンフェッションで言った「このチャレンジで自分たちにとって大切なのは、シリアスになりすぎず、ジャッジを笑わせること」と言ってた言葉がのちのちこんなにも大きく響くとは…
前の選挙のときに両親がトランプに投票したことを打ち明けるクリスタル。仲の良い家族といってたのでびっくりした。
トランプ政権の弊害を受けている中東出身のジャッキー。おばさんはイランに戻ることになり、病気がちな(ジャッキーの)母親と一緒に過ごすこともできないという。
黒人であり、LGBTQIAのであるウィドウもトランプ政権の弊害を受けており、身の危険を感じることもしばしばと話す。

今週ミシェルはジャッジ席におらず現場中継(のようなテイ)でしたが、後ろの野次馬にセクシーブロッコリー。アメリカでも現場中継のときにうつりたがる野次馬っているんだな。
Choice2020の司会は今週のゲストジャッジでもあるジェフ・ゴールドブラムとレイチェル・ブルーム。

それぞれの大統領候補像のイメージとしては
シェリーパイ→?
クリスタル→ラメでキラキラにしたいの
ハイディ→リアクション芸人
ウィドウ→怒りの演説
ジャッキー→カナダ人
ジジ→ファッションアイコン
ジェイダ→お色気ドラァグクイーン

ディベートができているように見えたのは、ジャッキーとジェイダ(とシェリーパイ?)で、あとは質問されたことを答えているというふうに見えた。
ジェイダが難しい質問されたときに「Look over there!(あっち見て!)」とか、他の人にパスしたりとしてごまかしたりしてたのがどうなんだろうと思ってたんだけど、結果これがよかったようだ。あと、ジェフ・ゴールドブラムに色目使ってたやりとりがgifを作りたいくらいよかった…
シェリーパイはまた老婆ネタ。
ウィドウは怒れる候補っていうコンセプトではあったけどただただ怒っているだけで押してばかりで引きがなく、また笑いの要素もなかったのでウィドウの性格にはむいてない設定だったのかもしれない。

ランウェイのカテゴリーは「星条旗よ、永遠なれ」で、S12のプロモルックのアナザーヴァージョンって感じでした。

■クリスタル→すごく好き。てっぺんの帽子から、ベルトの柄・長さ、足元の靴までとてもバランスがいいし、シャツの柄、ジャケットの羽織り方、すべてが完璧だと思った。カーソンはちょっとツーマッチだと批評してたけど。
■ハイディ→17歳を歌う森高千里を思い出すようなスカートのボリュームと丈。ウィッグがかわいい。
■ウィドウ→星条旗というのでみんなが赤と青基調なところ黒パターンのルック。ブラックカルチャーへのオマージュとしてウィドウの思いがこめられている。
■シェリーパイ→背中に「MAKE ART,NOT WAR」のメッセージが書かれたアメリカといえばこれ…!って感じのジーンズの衣装。これもとてもバランスがよかった。
■ジャッキー→赤と青のストライプ模様のカフタン。ウィドウ同様ジャッキーの内なる思いがこめられている衣装でぐっときたし、そんなジャッキーはとても美しかった。
■ジジ→ep1のエントランスルックとでかけ合わせしているような衣装。
■ジェイダ→すごいコスチュームきた。肩の装飾、背中の模様、足元、ウィッグの色、指輪、ネイル、全部ひとつももらさずしっかりディテールにこっている。そしてタッキングがすごすぎた(星の柄も含めて)。

ボトム3はジジとジャッキーとウィドウ。Choice2020の出来で消去法にするとそうなるのかな…うーん。
ジジは正直ちょっと中身がなかったというか…セーフを言い渡された時に涙をふいて「ボトムのわたしはもう二度と見せない」と強い眼差しで言ってた。
ジャッキーはカナダ・カナダといってたのがダメだったのか、それともそれ以外がなくて頭うちの印象になってしまっていたのか。ランウェイの多民族衣装のルックだったのは移民が多い国だからこそ、そしてそれがアメリカっていう風に私はとらえた。
LBGTが迫害されている中東出身だけど、自分がここにいる、アメリカにたっている、そのことはとても大切なことだと訴えるジャキーと、ブラックカルチャーへの思いをこめたウィドウと今回自分の内にある思考や偏見との戦い、葛藤を全面に出した二人がボトム2でリップシンクになってしまったのはやっぱり辛いな…
ワークルームでコミックリリーフという言葉が出たり、ジャッジを笑わせないといけないと言ってたので一番大事なのはコメディ要素だったのかと思うとまぁそりゃそうだよね…と思う反面ちょっと残念な気持ちも覚えてしまう。
エリミの宣告を受けた二人の顔は闘志に燃えたぎっているというより、なにか覚悟を決めた強い、やさしい表情に見えた。
ジャッキーは「なぜルーが自分をこの場に連れてきてくれたのか、そしてこのチャレンジでルーを失望させたんだとしても、自分はファイターであることを見せつけたい。私の魂のリップシンクを見て失望はさせない」といい、
ウィドウは「私は自分を見失ったりしていないし、このチャンスをものにしたい。だってまだ夢をあきらめるつもりじゃないから」と強く語る二人のリップシンクに涙があふれてあふれてしょうがなかった。
曲はケイティ・ペリーの「Firework」。私はこれからこの曲を聞くたびに涙ぐむようになるんだろうなと思った。
ウィドウは衣装の星をちぎり力強く投げつける仕草が胸をうち、そして全身を使って曲を表現していた。
ジャッキーは序盤は靴を蹴って走り回ってコミカルな仕草だったけど、曲が佳境に入る頃には何かをつかもうと伸ばした手、、胸を力強く叩く仕草、カフタンをなびかせる仕草ひとつひとつにジャッキーの今までの人生や思いがこめられているようで涙がとまらない。
なんだったらジャッジ席の笑い声さえも若干いらつくほど感動した。
ウィドウが舞台をさる時に抱き合ったジャッキーに「おめでとう」といった。ウィナーでもないジャッキーにかけた「おめでとう」はレースに残れてよかったねのおめでとうか、それとも素晴らしいパフォーマンスができてなのか、それとも自分が何であるのかを表現できての「おめでとう」なのか。
もうほんとぐっとくる。このリップシンクは私の中で伝説に残るくらいのものだった。

<ミニチャレンジ>
Kitty Girl 2020 ウィナー→ジャッキー
<メインチャレンジ>
Choices 2020
ランウェイカテゴリー:星条旗よ、永遠なれ
ウィナー→ジェイダ ボトム→ウィドウ/ジャッキー(ジジ)

【ep9 untucked】

「この衣装を着るのが怖かった。自分のやり方が間違っていると思う人だってたくさんいるだろうけども、他の人にとってそうでなくても自分にとってはとても重要なことだった」と話すジャッキーに「あなたのやったことは若いムスリムのLGBTQIAの人たちにとって大きな風穴を開けることだったでしょう」とシェリーパイが話す。シェリーパイいいこというんだけどな…
もしリップシンクになったとしても、誇りを持って、この衣装と自分を見てもらうというジャッキーだからリップシンクを言い渡された時の表情が覚悟を決めた何かに見えたのはこのことからだったのかな。

ジェイダたちがウィドウを奮い立てるような言葉を並べて励ますのだけど、ウィドウはエピソードがすすむにつれ疲弊し、自分のがんばりが評価されていないのではというフラストレーションがたまり、勢いやモチベーションが落ちてしまっていたのだろうか(画面越しではそういう風に見えた)。
クリスタルが自分も何度もボトムになって、ベストを尽くしてがんばったのに…って思って繰り返して、それはまるでジュマンジのゲームみたいで、だって何がどうなるかなんて知ることもできないしねってクリスタルがやさしい声で話してたのすごい好き…。クリスタルってワークルームでの発言があまりないのか、それともカットされているのかただただニコニコしているところがうつることが多かったけど、とても穏やかでやさしくて、でも内にはしっかりとした意思と決意があって…そりゃクリスタル愛されるわ…と思った。
でも疲弊しきっているウィドウには励ましのその言葉も届かないようで…寝る時間も惜しんで取り組んでいる、こんなにやっていると繰り返すばかり。まわりと比べてうまくいかない、評価されないことで気持ちが壊れてしまって、(自分が一番輝いていたと思っているであろうウィナーになった)初回に戻りたいとこぼす。
もう逃げ出したいと会話の中で視線を落として、静かに輪から離れた様子がただただつらい…せつない…
ひとりリップシンクの準備をするウィドウにそっとやさしく抱きしめて、自分の意見をぶつけるわけでもなくウィドウの気持ちや鬱憤を吐き出すように話しかけるハイディのやさしさがしみる…

ウィドウと話したいが、ウィドウは一人でいたいのではと躊躇してたジャッキーだったけど残り5分と告げられて意を決してウィドウに話しかけに行った。
ウィドウの衣装の装飾の星の飾り付けを手伝い、そしてお互いを特別な才能を持っていると認め合い抱き合う二人。
ドロップのやり方を教えてねってジャッキーがおどけてウィドウにいったら「ストレッチ、まずはストレッチをしなさい」とマジレスもらってなんか和んだ。

思うことはいっぱいあるけど、この衣装を着ていると強くなれる気がする。私がここにいるべき人なんだということをジャッジに見せつけたいと気高い意思でリップシンクにむかうジャッキー。
かたや自分の気持ちが整理でききれてないのか涙を流しながらリップシンクの練習をしているウィドウ…

はじめ調子がよかったのが、その後なかなか評価があがらず、
今回のランウェイでもうまくいかないジレンマを言い訳とされてしまったウィドウは戦いを楽しむことができたのだろうか。
どんどん自信を失っていくように見える姿は見ていてつらくもあった。
性悪でまわりに当たり散らしたり、悪口いいまくったり、人のせいにできるような性格だったらもっと楽だったのかもしれないけど、真面目なウィドウはただただ自分の中の悪魔や妨害者と戦い続けてレースというものに憔悴してしまったのかもしれない。
ウィドウはそもそもレベルが高いと言われるS12の質を、より上へ伸ばして牽引し続けた存在だと思う。
自分をしっかりと持っていて、自分に誇りがあるウィドウはこのレースは苦い思い出になったのかもしれないけどでもきっとさらなる高みにつれていってくれたとも思う。今以上に強くなったウィドウに怖いものはきっとない。
だってこんなに激しく動けるプラスサイズクイーンいる?今後もそうそうでてこないはず、きっと。

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