この気持ちから解放されたくて
コロナ禍で
コンサートを開くのは無謀だったのだろうか
なんとなく冷めてしまったのだろうか
あんなにまとまっていた音たちが
心地好いハーモニーから
どんどんはみ出して行くのを想像した
多数決で決められたらいいけど
やっぱりそうはいかない
明後日の方向をみているひとがひとりでもいたら
ひとつにはなれない
わりと明後日の方向みてるのが得意なわたし
だから感じた
文字に温度差があるように
感情が伝わりにくい
アナログなわたしたちは
きっとこのままアナログでいいようにも思えていて
現代についていかれていなかったとしても
その中で良さを感じてくんだろうな
と
頑なな心がマイナスに働かないといいけれど
この気持ちから解放されたかった
あたまの中がごっちゃごっちゃ
どの方向から考えても跳ね返される感
プラス思考の気持ちが覗き見しているのに
とびらを勢いよく閉めて
バタンッという音で
ハッとして
ああ
解放されたわたしの足取りは軽い