巨人・戸郷翔征投手が監督に壊されそうで心配でござるの巻
日ごろはパ・リーグの試合しか見てないんですが、交流戦ということでオリックスと巨人の試合をベースボールライブで観戦しました。
巨人の先発投手は戸郷翔征投手。セ・リーグにうとい私でもさすがに知ってる、今や巨人のエース投手です。WBCでも活躍してました。
今日も無失点で勝利投手になったんですが、投球数が138球とかなり多かったです。気になって過去の登板を調べてみたら、すごいことになってました。
球数 / 日付 / 対戦相手
138球 6月7日 オリックス
120球 5月31日 ロッテ
127球 5月24日 DeNA
104球 5月16日 ヤクルト
143球 5月9日 DeNA
WBCに出て、ただでさえ負担の大きいシーズンだというのに、最近5試合全部100球以上、うち4試合が120球超え。いくらなんでも酷使しすぎです。せっかく若くしてエース級の投手まで上り詰めたのに、このままだと多分ケガをして短い全盛期で終わってしまいます。
投げても投げても壊れない投手っていうのはどうやら存在するようなんですがそれはあくまで例外で、近年のプロ野球においては先発でここまで球数を投げまくって壊れなかった投手はほとんどいないんじゃないでしょうか。
たまたま戸郷投手が壊れない稀有な投手だった場合は良いですが、その可能性は限りなく低いわけで、このままだと壊れるの可能性は激高。せめて故障しても致命的なことにならないことを祈るばかりです。
これって私のイメージなんですけど、今や大監督の原辰徳って、12球団の監督の中では今時珍しい、ザ・昭和みたいな考えを持った監督のような気がしてならないんです。
エースなんだから、球数がかさんでも先発完投を目指すべき。エースたるもの、マウンドを最後まで守り切るべき。そんなふうに考えてそうで怖いです。
昭和のプロ野球だったら、エースだったら下位打線とか、ピンチじゃない場面は抜いて投げても抑えられたでしょうし、そもそも昭和の投手と現代プロ野球の投手では、投手の球のパワーが違いますから、現代の投手の方が負担が大きいわけです。
だから、昭和のエースは先発完投してきたんだから、戸郷投手にもできるはずだというのは、いくらなんでも・・・。この辺の話は今や常識の範疇だと思うんですが、原監督は知ってて酷使してるのか、それとも知りすらしないのか。
前日の試合で、山本由伸投手を8回96球で降板させたオリックスの中島聡監督とは非常に対照的です。
エースが身を粉にして投げまくってチームを引っ張る姿は美しいかもしれませんが、それで壊れてせっかくの才能を短い期間で燃え尽きさせてしまうというのは残念でなりません。
原辰徳と言えば、私の世代だと大スターのヒーローです。私が大ファンだった大選手が大監督になり、大エースになりうる逸材を壊そうとしている。その様子は正直、見るに忍びません。お願いだからなんとかしてほしいです。お願いします、阿波野コーチとか、原監督の周りの人!