見出し画像

いかにしてギターを弾けるようになったのか~その1(初心者講座もどき・裏技つき)

気がついたらギター歴35年、上手くはないけどソコソコ弾ける私です。突然ギター歴35年になったわけじゃないのは言うまでもなく、ギター歴0秒から始まって今に至るわけです。

ギターとか楽器って、歴0秒からのスタート地点が一番つまずきやすいんじゃないかと思うんです。そこを乗り切ってギター歴3日くらいまで到達すれば後は楽しみながら弾けるようになっていくもんだと思ってます。

見たことないけど、ぼっちザロックとか流行ってるらしくて、楽器を始めたいという人も増えてるんじゃなかろうかと思いまして、私がいかにしてギターを弾けるようになったのかを書いてみようと思いました。そんなテキスト。

こうすればうまくなるよって話ってよりも、あくまで私はこうしましたという話です、と先に逃げを打っておきつつ。

好きな曲を弾けたら楽しいからスタート

私がギター弾きたいなと思ったのは、ビートルズのジョン・レノンがギターをかき鳴らしながら歌ってるのを見てカッコいいなと感じたところからです。

ギターは友達から500円で買いました。ボロボロのクラッシックギター(ガットギター)で、レノンが弾いてるエレキギターとは違いましたが、ギターはギター。

楽器が手に入ったので次に用意したのは、ジョン・レノンの曲のコードが書いてある本です。バンド・スコアは高かったので、ピアノ楽譜を買いました。10曲くらい収録されていたと思います。次に、手帳サイズのギターコードブック。楽器、コード譜、コードブック、この3点セットで始めました。

コード譜にしてもコードブックにしても、今ではネットで閲覧できたりしますからいい時代ですね。

とにかく好きな曲ってことでコード譜の「真夜中を突っ走れ」のページを開いて、コードブックでコードの押さえ方を調べて、なんとなくジャンジャンと弾いてみるという繰り返し。

原曲ではギターは結構こまかいカッティングをやってたりして難しそうなんですけど、とりあえず最初はコードを調べて適当にジャカジャカやってただけです。

CDの音に合わせて適当にジャカジャカやって、合奏に参加したつもりになってやってるうちに、なんとなく本を見ながらであれば演奏っぽいことができるようになった気がしましたよ。

Fの押さえ方の裏技!?

さて、ギターにおける最初の挫折としてよく言われるのがFのコードフォームの押さえ方が大変だというものです。個人的にはBの方が初心者にはキツいんじゃないかと思わんでもないですが。だって、Bには逃げ道がないんだもん。そう、Fには逃げ道があるんです。

Fの何が大変かっていうと、いわゆる「セーハ」です。人差し指で1弦から6弦まで一気に押さえるのが難儀であると。

一般的なFの押さえ方

しかしよく見てみると、せっかくセーハしてるのに効いてる弦って1弦、2弦、6弦のたった3本じゃないですか。3~5弦は別の指で押さえてますから。

そこでさっき言った逃げ道があるわけです。大人のFというヤツです。プロのギタリストでも大人のFで押さえている人、けっこういますよね。

大人のF

1弦と2弦だけ人差し指で押さえて、6弦は親指を上から回して押さえる、又はピックを当てない(弾かない)んであれば6弦は押さえる必要すらないっていう。これが必殺の大人のFです。

個人的には普通のFの方が楽に感じますけど、なんとなく見た目もカッコいいという利点もありますし、1~6弦セーハが厳しい人はとりあえず大人のFに逃げてみちゃどうでしょう。

コードチェンジが追いつかない場合の裏技

コードチェンジが忙しくて左手が間に合わないというのもありがちな難儀ポイントでしょう。実はこれにも裏技があるんですねえ。

間に合わなかったら間に合わないで別にいいんです。ただし、右手のジャカジャカはそれまでのリズム、テンポを維持して止めない。コードの変わり目の最初のジャカくらいは、1~6弦全部開放状態でよろしい。

たとえばCで4拍、Fで4拍という進行だったとしたら、
C C C C 解放ジャカ F F F
という風に弾いても、案外違和感はないです。むしろワイルドな演奏になってカッコいいまである。しっとり弾き語りバラードとかだとアレかもしれませんが、能天気な曲だったら大丈夫!

楽しいが上達の一番のエネルギー

多分、基礎的な運指練習とか、音楽理論の勉強とか、そういう地道なコツコツ積み重ねって、上手になるのにとても効果があると思うんです。

ただ、ギタリストに憧れたり、モテたいと思ったりしてギターを手にしたところで、コツコツ積み重ねの基礎練習の反復から入るのって、私には無理でした。楽しくないから。いや、基礎練習とか地道な作業が楽しいんであればそれに越したことはないですけんども。

ただ、私はとにかく好きな曲を弾いてジョン・レノン気分を味わいたいということがエネルギーでしたから、コード譜を見ながらCDの音と合奏するという行為に夢中になっていたんです。それを練習だと思ったことはないです。ただ楽しんでいただけです。

楽しいから続けられます。中学校から帰ってきたら何よりも先にギターを手にしてジャカジャカ楽しんでるうちに、気づいたら上達してたという具合です。上達すると弾けなかった曲も弾けるようになって、ますます楽しい。楽しいから毎日弾く、その繰り返しです。

そんなこんなで、コード譜を見ながらであればとりあえず演奏っぽいことはできるようなってきました。この時点ではコードジャカジャカ、それオンリーで、オブリガードとかリードギターっぽいことは全くできませんでしたし、リフ的な演奏も、概念すらなかったです。

それでもとりあえず、CDに合わせてジャカジャカ、それでじゅうぶんに楽しんでました。

つづく↓

いいなと思ったら応援しよう!