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生成AIによる作曲の価値の話
さっきまでしろうとバンドでやる曲のデモ音源を宅録してました。というのも、練習でざっくり合わせてみてイケそう感あったので。
というわけで今日は公民館の音楽室を借りてしろうとバンドの練習をしてきました。
次のライブ日程が未定ということで新しく作った曲を持ち寄って軽く合わせてみるみたいな感じの練習となりました。
私を含め3人の作曲者から合計4曲ほど新曲候補が出て、それぞれに何となく完成の見込みを得ることができました。
全然固まってないこの状況って、もしかしたらしろうとバンド活動の中で一番面白いところかもしれません。ここでもうヤメにしていいまである。そりゃ言い過ぎか。
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そんなスタジオ練習の合間に近頃話題の生成AIの話題になりました。
画像とか動画に関しては今んところ薄気味悪いとしか感じませんから、実用レベルには程遠いと感じてます。
いや、案外いろんなところで見かけるので既に実用されてるみたいですけど、気味悪いもんは気味悪いし、AI丸出しで気持ち悪くてよろしくないです。何年かしたら改善するのかな?別にどうでもいいけど。
音楽(作曲作詞)の方は、画像や動画で見られる薄気味悪さは少ないですし、違和感もないです。そこまで色々掘って聴いてないですけど、人が作った曲に対してそんなに違和感がないんじゃないかな。相当なレベル。
ただ、個人的には価値をまるで感じないです。
価値を感じないっていうのは生成AI製の曲に価値がないって言ってるんじゃなくて、自分がAIに命令して曲を作ってもらうという行為に関してです。
何でも「こんな感じの曲」っていうリクエストとか、あるいは歌詞を投げるとそれらしい曲が仕上がってくるっていうところまで来てるっていうじゃないですか。すごい。
でも、そのリクエストしたり歌詞を投げて出てきた曲を聴くっていう行為に価値をまるっきり感じないって話です。そんなもん何がおもろいのかと。
面白がってやる人がいてもそれは個人の自由なんで別に構いませんし、私ごときが咎めるもんでもなければ咎める気もないですし、商業的な意味合いだったらそこに価値はあると思います。
だって、曲を発注して作ってもらうなんて人に頼んだら時間もお金もけっこうかかるでしょ。それをすっ飛ばして簡単に1曲できちゃうなんて、本当にすごい。
でも、私みたいにしろうとバンドで曲を作って演奏して楽しむっていう工程の中に、生成AIが入ってくる余地はゼロです。せっかくの楽しいところをAIなんぞに横取りされてなるものかってことです。
なんだかコスパだとかタイパだとか最近よく耳にしますが、基本的に嫌いな言葉ですねえ。こと趣味とか楽しみにおいては。
無駄とも思える時間を、あるいはお金をたっぷりかけるっていう贅沢、そこにものすごい価値があるんですから。
少し話が逸れるかもしれませんが、時々ガンプラ組み立てて色塗ったりして遊ぶんですけど、置き場がなくなるとオークションに出品して処分してます。
それが案外いい値段で売れるんですよ。1500円くらいで買って色塗って組み立てたプラモが5千円とか1万円とかで売れたりします。
ありがたいことこの上ないんですが、プラモは組み上げるのが楽しいのに、その楽しみがゼロの完成品がプラモの定価より高く売れるっていう意味が正直わからんです。
こんな具合で、音楽にせよプラモにせよ趣味のところにコスパだタイパだっていう考えが入り込むっていうのが私の感覚とはかけ離れてます。
もしかしたら、というより多分、今や私の感覚の方がマイノリティなんじゃないかなあ。マイノリティな原始人でもいいやと思ってますけど。
そういう感覚の方がいい曲書けると信じてるし、ロックだと思ってるんで。