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もうひとつのエフェクター沼

「エフェクター沼」なんて言葉があるんですが、これが言いえて妙。

エレクトリック・ギター用のエフェクターは種類もたくさんあるし、オーバードライブひとつとっても機種によって鳴り具合、歪み具合も違います。

さらに、複数のエフェクターの組み合わせによって出る効果の違いを考えると、何億通りものパターンがあり、その中から自分の好みにベストマッチのものを探すとなると、どえらいことになります。

そのどえらい状態を沼になぞらえた言葉が「エフェクター沼」です。

その沼にハマった状態自体を楽しむという文化があり、巨大なボードを作ってる人なんかは、どっぷりハマって楽しんでおるなあと感じます。効果と労力のバランスを考えると非効率かもしれませんが、楽しむということに関してそこは関係ありません。

ただ私の場合は、エフェクター沼にハマるってことはありませんでした。色々足してるうちにボードを組もうという発想にいきつく前に引き返すことができました。良かったのか悪かったのかは知りませんけど。

気がついたら基本アンプ直結、エフェクターはライブ中にアンプのところまでツマミを回しにいくというのはライブする時に見栄えが悪いというか観客に失礼だという理由で使いますが、せいぜい足元に1個転がってる程度のことになってきました。

前段が長くなりましたが、今回の話はそういった「正統派」(?)のエフェクター沼って話じゃありません。

ここ最近、主に中国製のエフェクターで安くてソコソコ良いものが出回ってきており、しかもそれがAmazonとかで手軽に買えるという環境が出来上がってるわけです。

そうなってくると、どうせ安いんだからいったいどんな音がするのかを試してみたくなって、時々買っては鳴らして楽しんでいます。これが私にとっての沼と言えるかもしれません。

だって、バンド演奏に使いたいからっていう目的じゃなくて、とりあえず鳴らしてみたいとか、安いんだから一応買って持っとこうみたいな感じですから、エフェクターというものの使い道としては本末転倒です。手段と目的が逆になってます。

この辺が我が家にある安エフェクター群ですが、一番左のDonnerのオーバードライブ以外はここ最近買ったものばっかりで、使いたいってよりも鳴らしてみたい、持っときたいという感じで買ったものです。全部3000~5000円程度で買いました。

実際、Donnerのオーバードライブは普通に使ってますけど、それ以外はちょっとだけ使って後は家でしか使ってないです。いや、家ですら使ってないものもあるくらいです。

でも、声を大にして言いたいのは最近の激安エフェクターはものすごく良いです。理想の音の追求みたいな高尚な目的を持ってる人には鼻で笑われるかもしれませんが、超ハイコストパフォーマンスなものが多いです。

モジュレーション系とかは値段にしてはかなり良いもののやっぱり安っぽいなあと感じたりもしますが、歪み系なんかは十分実戦レベルっていうか、自分の好みにマッチさえすれば相当良いです。

Revol effects NAVY BLUE OVERDRIVE EOD-01

これなんかは、オールドスタイルのチューブ感のあるオーバードライブで、私としては相当好きです。今やってるバンドにはDonnerのやつの方が合うので実戦投入はしてませんけど、かなり良いものです。

音を言葉で表現するのは難しいんですけど、3000円台なんで買って試して聞いてみてくれと言うのがてっとり早くて、それを言えるくらいの安さ。

そうなってくると、他にも色々試してみたくなって、安いもんだからバンドでは使いもしなそうなのに買ってみて、鳴らしてみて「なかなか良いではないか」と楽しんで、後はしまっとくだけみたいな。

これが私にとってのエフェクター沼みたいな状態ですね。

買って失敗したと思ってもたいして懐が痛まないということと、実際買ってみたら思ったより良いっていうことが多くて、これからもこうして無駄に買い集めるっていうことになりそうです。

でも、無駄なことっていうのはちょっとでも楽しみがあれば別に悪いこっちゃないです。

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