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Yellow Submarine - The Beatles にまつわる話

ビートルズのアルバムについて、それにまつわる話を書いていくテキストのシリーズです。


Yellow Submarine にまつわる話

アニメ映画のYellow Submarineのサウンド・トラックなんですが、A面がビートルズの曲、B面がジョージ・マーティン・オーケストラの曲という変則的な構成になっています。

しかもたった6曲のビートルズの曲のうち2曲は既に発表されている曲なんで、新曲は4曲だけっていう今でいうとコスパの悪いアルバムです。

ただ、ものすごいキラー曲が入ってるのでスルーしちゃうには惜しすぎるアルバムでもあります。ただ、全アルバム完全コンプリートしたいっていうコレクター気質の人以外は、近年になってリリースされたSong Trucksを買うのが良いです。

これってダウンロード版とかサブスク配信はないのかな?それは知りませんけど、とにかくこれは良いCDです。映画に出てくる曲が網羅されており、NowheremanとかThink For Yourself、Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Bandとかの実にいい具合にリマスターされたヤツも楽しめますから。

ビートルズの映画関係は、中学生の頃の友達で私にビートルズを教えてくれたヤツがいたんですけど、彼がビートルズの映画のレーザーディスクを全部持ってたんでVHSにとってもらって見ることができたんです。持つべきものは金持ちの友達です。

A Hard Day's NightとHelp!は動くビートルズが見られるというだけで一応嬉しかったんですけど、別に面白くもなんともない映画なんで今になって見返すことはないです。

ただ、Magica Mystery Tourはサイケな映像が良くって当時から好きでしたし、今でも見返すことがあります。

そしてこのYellow Submarine、ビートルズ映画史上最高傑作です。アニメーションについて明るくないんですけど、今見てもすごくないですか、映像美が。

羽佐間健二 ↑
ひとりぼっちのあいつ

曲+映像の気持ちよさもえらいことになってますけど、ストーリーとしても楽しめるものになってると思います。

ブルー・ミーニーズの襲来で色と音楽を失ってしまったペパーランドを、サージェント・ペパーズ・ロンリーハーツ・クラブバンドが救うみたいな話。

プルー・ミーニーズの送り込んだグローブ(Glove)っていうデッカイ手の化け物が暴れるんですが、バンドの演奏でGloveのGを粉砕してLoveになるっていう、なんてシャレオツ。

何かで読んだ話によるとメンバーは当初このアニメ企画には乗り気じゃなくって、別に勝手にやれば?的な感じだったんらしいんですけど、思ったより出来が良かったので最後にちょろっと実写で出演することになったらしいです。

個別の曲にまつわる話

Yellow Submarine

別に好きでもなんでもない曲なんですけど、学生時代の友達が空耳だっつって「おっさんが屁ぇこきまっせ」って聞こえるところがあるよと教えてくれました。まあ、聞こえないこともないです。

Yellow Submarineと言えばイエローサブマリン音頭です。金沢明子という人が歌っています。この人はある一定以上の年齢の人なら記憶の片隅にある、ろうそくの火を揺らさずに歌うあのCMに出てた人です。日曜日によく見たCMのあれです。

ちなみに「音頭」っていうのは日本人の中に刷り込まれた音楽ジャンルだと思うんですが、その刷り込みも最近は薄れてきたのかなって思います。

考えられる理由は2つあって、夏祭りで盆踊りを踊るという風習が薄まっているということがひとつ。子どもの頃に盆踊りを踊った経験はありますが、今思い出しても別に楽しくもなんともなかったです。盆オドラーの方には申し訳ないですが、すたれていくのもやむなし感はあります。

もうひとつは、昔はアニメのエンディングの歌が夏になると「音頭」になりがちで、子どもの心に「音頭」を自然と定着させていたということがあります。どらえもん音頭、アラレちゃん音頭とか。

最近の子ども向けアニメにも~音頭がエンディングで流れるってことはあるんでしょうか。

Yellow Submarineにまつわる話じゃなくて音頭にまつわる話になりました。

Only A Northern Song

鋭いオルガンの音だったり、Mister Kiteみたいなテープ操作のごちゃごちゃ音とか、トリッキーなサウンドだけどジョージ・ハリスンの呑気な歌いっぷりのギャップが面白いです。

映画の中ではこの曲のシーンがすごいです。映像+曲でものすごいスパークしてます。

Hey Bulldog

ものすごい攻撃的なロックンロールで、ビートルズのロックバンドさがものすごく出ています。こんな地味で変則的なアルバムに入ってるっていうのが意外な感じがします。

これを書いていて思い出しましたが、学生時代から今に至るまでずっとギターを弾いてる私が、なぜか20代のある時期ドラマーとしてバンドに参加していたことがありました。全然叩けなかったんですけど、1回だけコピーバンドでライブに出たことがありました。

オアシスの曲2曲と、なぜかパフィーの曲1曲、それからこのHey Bulldogを演奏しました。

そのライブで懲りたわけじゃないですけど、あんまり楽しいバンドじゃなかったんでその後すぐに抜けちゃったんですけど、今の今まで忘れてました。

It's All Too Much

アルバム中の新曲4つのうち2つがジョージの曲です。レノン、マッカートニーはあんまりやる気なかったのかもしれませんが、それ以上にこの頃になると個性派コンポーザーとしてジョージがものすごいことになっていたっていうのが大きいと思います。

サイケで何かをキメて作ったとしか思えない幻想的な曲になっています。激しいギターサウンドも、ほとんどGの音でオクターブ上へ行ったり下へ行ったりで暴れるベースもうねっています。たまらんものがあります。

ほとんどワンコードっていうのも、キマっちゃってる状態を表現している・・・と解釈しましたけど私はキマっちゃったことないので想像でしかありません。

ちなみにB面については、昔のバンド仲間が「あれはすごくいい、B面を飛ばして聴くなんて考えられない」って言ってたのでジックリ聴いてみたんです。確かに楽しめるものにはなってますけど、別にハマるほどでもなかったです。普通に飛ばして聴いてます。

っていうか、Yellow SunmarineはSong Trucksの方でしか聴いてないです。

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