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誰がなんと言おうとタバコを愛してる

タバコが好き。

コレを言っただけで白い目で見られ、ボロクソに言われ、下手をすると人格を疑われかねない世の中です。noteにスキボタンならぬキライボタンがあったら、ものすごい勢いで押されると思います。

タバコは煙やヤニを撒き散らします。受動喫煙の問題もありますから、愛煙家が肩身の狭い思いをするのも仕方のないことだと思います。そんなこんなでいつの間にか、タバコはほとんど自宅でしか喫えないことになっちゃいました。

それでもタバコをやめたいと思ったことはありません。恐ろしい勢いで値上がりしていてお金がもったいないとか、持ち歩くのが面倒だとか、タバコを切らしてしまって必死で売ってる店や自販機を探す情けなさという部分はありますが、健康のためみたいな理由でやめようと思ったことはありません。

だって、それといって日々楽しいことも少なく、酒も一滴も飲めない私にとってはタバコを喫ってる間は貴重な楽しみの時間なんです。

煙をバフっと吸い込んでブハァと吐き出す。これがもう快感なワケです。以前知り合いによく「本当にうまそうに喫うなあ」と言われたことがあります。だって、うまいんですもの。気持ちいいんですもの。吸い込んで味わうこともさることながら、吐き出すのも本当に気持ちがいいです。むしろ煙を吐き出すのが好きなのかもしれません。

銘柄については、ここまでタバコを愛してるといいながら実はあんまりこだわりはありません。メンソール以外である程度強いタバコならなんでもいいです。ノドを通過する不健康物質のパワー感さえある程度あればなんでもいいです。

しかしながらなかなか自由に喫えない世の中で、ほとんど自宅でしか自由に喫えない分、部屋の壁や家具にヤニがつくという問題は難儀です。というわけで、実は最近加熱式タバコにシフトしました。加熱式はタールがほぼ含まれていませんから、壁を汚す心配がないわけです。

ここ何ヶ月か加熱式タバコを喫っており、最初は独特の香りがあまり好きじゃなかったんですがようやく慣れたところです。普通の火をつけるタバコに比べるとイマイチなことは確かですが、部屋の壁問題はそれ以上に深刻ですから、背に腹は代えられないところです。

しかし今日、久々に火をつけるタバコを喫ったんです。雨の中、バイクで家に帰る途中にコンビニによって、灰皿が置いてある店だったし周囲に人もいなかったので、ちょっと一服していこうとなったんです。

しかし持ち歩いていた加熱式タバコはカッパの下、ズボンのポケットに入れてあります。それを取り出すにはカッパを脱がなくてはなりませんから、緊急的に普通のタバコと100円ライターを買って、久々に喫ったんです。

うめえ!

なんと豊かな香り、なんという満足感、これだよなあ、やっぱり。

ものすごい満足感とともに一本を灰にしました。こういう満足感の高い一服をした時って、高校生の頃を思い出すんです。この感覚と至福の一服は自分の中でワンセットになっています。

どういうことかというと、高校生の時って喫ったら怒られる立場ですから、隠れてコッソリ喫うじゃないですか。だから、今ほど喫いたい時に好きなように喫えなかったんです。だから一服一服が貴重で、一本を実においしく喫っていたんだと思います。

高校生の時のあの感覚をともなう喫煙、それは私の中でワンランクもツーランクも上の至福の一服なんです。加熱式に慣れた今、普通のタバコを喫うだけで高校時代のアレを味わえるんですから、怪我の功名?ちょっと違うか。

それほどまでにタバコを愛している私です。

だからといって喫煙者をあんまり虐げるなとは言えない世の中でもありますし、嫌煙家の人に迷惑をかけるのも本意ではありません。本音を言えば、タバコの煙や匂いを我慢するよりもタバコを我慢する方が数段ツラいに決まってるじゃんというところはありますけど、それをいいことに愛煙家の権利を主張する気など毛頭ないです。虐げられながら喫うのが当然だとカンネンしているところではあります。

しかし、タバコみたいな不健全な類の嗜好が過剰に世の中の逆風にさらされ過ぎているような感じを受けるんです。タバコ以外ではギャンブルなんかもそうですね。百害あって一利なしだという気持ちはわかりますし、ことによっちゃ人に迷惑をかけかねないんですから、当然っちゃ当然です。

しかし、そういうことがあまりにも端へ端へと追いやられていることは、世の中の成熟を感じさせるとともに、あまりに堅苦しいと感じてしまうのは私が昭和脳の老害だからでしょうか。

タバコだのギャンブルだの、今どきやってるやつはアホだからと嘲笑してくれればいいと思うんですが、このまま行くと品行方正で完璧な人間じゃない人は息苦しくて暮らしにくい世の中になってしまうのではないかと。

それでいいじゃないかというのは正論ですけど、私みたいにタバコを喫うようなアホな人間にとっては決して暮らしやすくありません。アホの楽園を作って、アホばっかり集まって暮らした方がナンボか快適かもしれません。

理想はちゃんとした人もアホも一緒に楽しく暮らしていくことでしょうが、アホの立場からそれは言えません。おこがましい。私は何を言ってるのでしょうか。

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