昭和の駅売り廉価版（海賊版）ＣＤの話
いっこ前のテキストで、高校生の頃にジョージ・ハリスンの怪しい安いＣＤを買って聴いてたって話を投稿しました。
当時のＣＤをまだ持ってたので、写真撮るために引っ張り出したら、他にも何枚が出てきたのでそれに関する話。
公式版ＣＤと違って、音楽界に売り上げで貢献できないＣＤなんであまり堂々と話をするのははばかられる面はあるんですが、昭和語りの一環として。
名称がわからないので「駅売りＣＤ」みたいな呼び方をしちゃいましたが、駅の催事でワゴンセールみたいな感じで売られてることが多かったんです。
駅の催事以外だとスーパーの店頭催事とか、ディスカウントショップでも売られていました。とりあえず安いんで、当時中高生でお金がなかった私はたまに買って聴いてました。
その当時のＣＤ、まだ何枚かとってあったので見てもらおうっていう趣旨のテキストです
意外と写真がカッコいいです。収録曲もシングル・コレクションってのがありがたいです。当時はシングル曲って集めるのが大変だったんです
大胆にも２人分のベスト盤って！
ＣＤのタイトルがシンプルに「チャック・ベリー」って。リトル・リチャードといっしょくたの方のＣＤとかぶってる曲もありますが、実はそれぞれ別バージョンだったりして嬉しい誤算でした。
これは買った時のことを覚えてます。大学生の時に先輩の結婚パーティーで「また逢う日まで」を演奏することになり、明日までにドラムを覚えてこいと言われて、ディスカウントショップに走って買いました。
これはけっこう聴き倒しました。選曲がなかなか奮ってます。良い。オーティス・レディング、ウィルソン・ピケット、コースターズとか。「ビッグ・ヒット・オブ・ソウル２」ってことは１もあったんでしょうね。
スーパーセレクションですよ。超選り抜きってことです。ビング・クロスビーってこのＣＤでしか聴いたことないです。バーズとかＣＳＮ＆Ｙの人と名字同じだから間違って買いました。言うまでもなく別人。
Vol.1ですが、2以降のＣＤが出たのかは不明です。これ系のＣＤとエルヴィスの妙なマッチング感。全く違和感を感じません。
こういった海賊版みたいなのはＣＤの他にも当時はカセットテープでよく売られてました。ディスカウントショップとかではつい最近までカセットって売ってたように思います。もしかして今でも売ってるかも。
もう既に現物は持ってませんが、ストーンズとかエルトン・ジョンとかのカセットを持ってました。
当時のカセットによく書かれてたのが「本人による歌と演奏」っていう文字。本人以外ってことがあるの？って思う人もいるかもしれませんが、あったんですよ、恐ろしいことに。
特に日本の歌謡曲のカセット、買ってきて聴いてみたらどこの馬の骨かわからない謎の歌手が歌ってるっていう。せめて本人に寄せて歌えよって思うんですが、似ても似つかないブーメランストリートみたいな。
当時としては深刻かつ甚大な被害を受ける罠だったんですが、今思いだすと笑える思い出としてなかなかレベル高いです。
ブーメランで思い出しましたが、怪しいＣＤって今でも稀に見かけます。３年くらい前に秩父のコンビニで西城秀樹のやつを買いました。
この頃の写真っていうのが素晴らしいです。西城秀樹っていうより、ヒデキって感じの頃の。感激。
