フェルナンデスが事業停止、自己破産ですって
楽器メーカーのフェルナンデスが事業停止、自己破産ですってよ。
それと言って思い入れはない・・・と思ったら思い出した。
生まれて初めて買ったエレキギターはフェルナンデスの、フロイドローズっぽいトレモロブリッジがついてるヘビメタ用ギターでした。
同時に買ったギターアンプも1万円くらいのフェルナンデスのアンプ。
自分で使った楽器や機材についてはこんなもんです。だから言ったでしょ、それと言って思い入れはないって。
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さて、フェルナンデスに馴染みがない人でも、もしかしたら楽器を全くやらない人でも見たことくらいはありそうな有名なギターを、フェルナンデスは作ってました。ZO-3(ぞーさん)っていうギター。
象さんシェイプの小型エレキギターで、この親しみやすい見た目からわかるように、手軽に遊び感覚で弾けるっていうコンセプト、大ヒット商品です。
これが大ヒットした要因はかわいいっていうだけじゃなくって、アンプとスピーカーを内蔵してるっていうところです。わざわざシールドでアンプに繋がなくても音が出せるエレキギター、こりゃ確かに欲しくなります。
私は持ってなかったし、身の周りにも持ってる人はいなかったんですけど、どこの楽器屋へいっても何本か飾ってある定番商品でした。
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フェルナンデスで思い出すのが、学生の頃の友達が使ってたリッケンバッカー4001のコピーモデルです。なかなかいい感じに再現されてて見た目が良かったし、音も悪くなかったように思います。
それよりも思い出すのが、これはフェルナンデス自体には関係ない話なんですが、その友達がヘッドのロゴをRickenbackerに書き変えてたってこと。
フェルナンデス製のコピーモデルだから、ヘッドにはあのリッケン風フォントでFERNANDESって書いてあったんですけど、みんなに「フェルケンバッカー」なんていじられてたんです。
それに業を煮やして(?)、ある日Rickenbackerに書き変えてきたっていう。今だったらパソコンとかうまいこと作るかもしれないんですけど、彼は手書きで頑張ったようで、遠目で見ても手書き丸出し。とても微笑ましいエピソード。
そんなわけで、そんなに接点のない私でもとりあえずこんだけ語れるギターメーカーのフェルナンデス、50年近い歴史に幕を下ろしましたっていうお話でした。