A Hrad Day's Night - The Beatles にまつわる話
ビートルズのアルバムについて、持ってるネタを出していこうというテキストのシリーズです。
A Hard Day's Night にまつわる話
ファースト、セカンドに比べると、サウンド面の印象がずいぶん変わりました。きらびやかで明るいサウンドになっています。真偽は未確認ですが、このアルバムの頃から4トラックの多重録音機材を使い始めたんだとか。
楽器面ではジョン・レノンのアコースティック・ギター(J-160E)の存在感激強。
そしてジョージ・ハリスンのリッケンバッカー360の12弦ギター、多分この時期に入手して使いたくて仕方なかったのかも。
彼の代名詞みたいなギターですけど、実は使ってる期間は案外短いです。「Help!」くらいまで。多分飽きたんだと思います。
同名の映画、想像するにリアルタイム当時は動くビートルズがたっぷり見られるってことでファンにはたまらんものがあったんじゃないでしょうか。
個人的にはどうでもいい映画ですけど(失礼)多分3回くらいしか観てないです。
アルバムも映画もあの邦題がついてますが、そのことについては何も言いますまい。
初の全曲オリジナルということにも触れておきます。
ちなみに私としては、聴いた回数はビートルズのアルバムの中で一番少ないと思います。嫌いってこともないけど、好み度の順位をつけたとすると下から数えた方が早いかな。
個別の曲にまつわる話
A Hard Day's Night
イントロのジャーンは、これがなかなかどうして迫力がすごいです。バンドとかで演奏する場合、ここは正直なところ再現できないと思います。
相当な大人数でジャーンとやらないとあの迫力は出せないです。当のビートルズのバージョンでも、スタジオ版以外はしょぼいジャーンになってるくらいですから。
15年くらい前にやってたトリオバンドでカバーしたことあるんですが、その時はイントロのジャーンはこんな感じでやりました。
トリオだとこの辺が落としどころだと思います。ベースを、ギターでいうところのパワーコードみたいなフォームの和音で弾くと良き。
I Should Have Known Better
前述のトリオバンドでカバーしようとしたけど、人前で演奏する前にギブアップしました。理由はハーモニカが無理だから。
ハーモニカって、吹いたり吸ったりして音を出す楽器じゃないですか。この曲のハーモニカって、吸うところが多すぎて肺の容量がどうやっても足りなくなるっていう、人間業を超えた吸いまくりハーモニカなんです。
演奏する前に思いっきり息を吐き切っても無理です。ハーモニカ持ってる人はやってみましょう。殺す気か!と叫んでハーモニカを投げつけたくなること請け合いです。
If I Fell
ものすごい美しい曲です。これもトリオバンドで演奏しようと思いましたが、相当な歌ウマが2人以上いないと恥をかくことになると悟って諦めました。
この曲、YouTubeである有名女優と有名ミュージシャンの夫婦が仲睦まじくデュエットするっていう心温まる動画を見かけました。
すみません、正直いけすかねえ2人だなと思っちゃいました。ええ、ひがみ根性100%です。
Can'T Buy Me Love
このアルバムってジョン・レノンの曲が多いしレノン中心のアルバムって感じなですが、これはポール・マッカートニーの有名曲。でも聴きどころはレノンのすさまじいノリの良さのギターです。
みんなギタリストとしてのレノンの能力を軽視しすぎ。このノリ、どうやって弾いてもおいそれと出せるもんじゃないです。
You Can'T Do That
1曲前のWhen I Get Homeから攻撃的な感じのロックが続いてますが、それにしてもすごい曲です。
イントロはジョージ・ハリスンが買って嬉しくて使いたくて仕方なかったと思われる12弦ギターの印象的なリフから始まりますけど、この曲に関しては買って良かったねえと心底思います。
それにつづいてレノンのリズムギターがグワっと入るんですが、これが完璧。イントロだけじゃなくて全編に渡ってかなり自由に崩して弾いてるんですが、何度聴いてもたまらんです。
ジョージが12弦でリフを引き続けてる関係で、間奏のリード・ギターをレノンが弾いてますが、この暴力的なギター・ソロはすごい。
2本以上の弦をいっぺんに弾いてフレーズを作るのは彼の特徴ですが、その真骨頂みたいなすごいギター。何度も言いますが、レノンのギターは軽視されすぎ。
マッカートニーのベースも凄まじい演奏です。刻んだ後に速いフレーズという感じなんですが、ベースだけ聴いてても脳みそ焼かれそうになります。
というわけで、アルバムのラス前に来てロック史に残る名曲。こりゃすげえ曲ですよ。いったいどういう気持ちでこんな凄まじい曲を作り演奏していたのか
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