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シビれるギターが聴ける昭和歌謡曲

昭和の歌謡曲、殊に70年代くらいの曲って演奏がものすごく達者なものが多いんです。子供の頃は単なる流行歌として聴いていましたが、ギターの演奏を自分でも楽しむようになった今聴くと、シビれるギターが聴ける曲がけっこうあります。数え上げたらキリがないほどなんですが、今回は数曲ピックアップして紹介しつつ、雑談を楽しもうという趣旨です。

▼ 時代遅れの恋人たち 中村雅俊

イントロのリフからいきなりカマされてしまいます。サビの合いの手的なところもたまらんものがあります。私の世代よりもちょっと前の時代の曲です。

ちなみに中村雅俊が高校教師役のドラマの主題歌なんですが、この頃の学園ドラマは良いです。生徒にどんな問題が発生しても、最終的には中村雅俊の励ましで全て丸く収まり、砂浜を走って問題解決です。決してドロドロとした展開になることはなく、安心して楽しめます。

昔のドラマは登場人物をうらやましく思い、こんな先生がいたらいいなあみたいな気持ちで見られるものが多かったです。今は逆に、こうはなりなくないなあ、キツイ話だなあと感じるものが多いような気がします。

▼ 夢先案内人 山口百恵

昭和歌謡ですが、割とアレンジが現代的なロック感があります。ギターサウンドもいい具合のオーバードライブのかかったバッキングと、シャープでオシャレなオブリが贅沢に入っていて心地よいです。

山口百恵が引退した時は私はまだ小さかったのですが、完全に引退してその後一切表舞台に帰ってきていないというのがすごいなと思いますね。大抵の人はなんだかんだで復活しますから。退いても退いても何度も蘇る、宇宙戦艦ヤマトの沖田艦長みたいに。

▼ 渚のシンドバット ピンク・レディー

ピンク・レディーの曲の中でも特にロックなアレンジで、ギターも奮っています。ロックなアレンジというか、曲そのものがブギー・ロック的ですから、アレンジもこれしかないという感じです。

割と最近になってまた活動しているようですが、歌が好きで好きで仕方ないという様子がにじみ出ていて好感を持ちます。こういう歌手の作品は心を打つんです。歌よりも好きなもの(お金とか)を見つけちゃって、そっちに引っ張られてるような人とは一線を画しています。

▼ キャンディーズ 年下の男の子

全編に渡ってカチャカチャと気持ちよく鳴っているカッティングがたまらないです。こういうギターを弾けるようになりたいと願ってやみませんが、私のギター演奏力では弾けるようになるためには人間の寿命は短すぎます。

▼ かけめぐる青春 ビューティ・ペア

女子プロレスのタッグチームが出したレコードで、大ヒットしたようです。曲としてはクソダサいんですが(笑)、ギターのフレーズがおいしすぎます。こういうフレーズをサラっと弾けたら渋いなあと思い、憧れます。

▼ 悲しみ2(TOO)ヤング 田原俊彦

80年代になると、流行りに乗ってかギターサウンドはオーバードライブからディストーションに。なかなか本格的なハードロックアレンジに仕上がっています。

トシちゃんはちょっとズレた感じで、この人大丈夫か?と心配になってしまうキャラクターなんですが、この人も歌と踊りが本当に好きですっと続けているという印象を持ちます。こういうアーティストは一見あぶなっかしくても、そこまでおかしなことにはならないものです。

▼ 秘密戦隊ゴレンジャー

歌謡曲じゃないんですけど、たまらんギターが楽しめます。曲そのものも最高にカッコいいんですが、この時代ですねえ。本当に達者なミュージシャンが揃って演奏しているようです。

実はこの曲、若い頃にカバーしたことがあります。ダンスパーティーで演奏してくれと頼まれて、悪ふざけで選曲して演奏しました。悪ふざけと言っても本気の悪ふざけで、通常のバンド編成に加え、パーカッション、ホーンなどを加えて大所帯のバンドを結成してパーティーに臨みました、

聴衆からはそれといって良い反応は得られませんでしたが、非常に満足のいく演奏となりました。イントロでワウを踏んでいる時点で、ものすごい高揚感でした。

昭和歌謡曲となると、なんせ膨大ですからどこから聴いていいのやらという感じですが、日本独自のセンスが光るメロディや、達者なミュージシャンによる素晴らしい演奏、個性際立つ歌声など本当に聴き応えのある曲が多いので、ほじくってみる価値のあるジャンルだと思います。

私の場合は、ちょっとさびれたディスカウントストアなどに売ってる怪しいCDなどを買い求めてはライブラリを充実させています。最近では西城秀樹と南沙織のCDを買いました。昔だとよくカセットで売ってたような、あんな感じのノリのCDです。

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