Beatles For Sale - The Beatles にまつわる話
ビートルズのアルバムについて持ってるネタを出していくっていうテキストです。本式ディスクレビューみたいなマジなやつじゃありません。
Beatles For Sale にまつわる話
売出中みたいなことを英語でフォー・セールって言うんですね、きっと。勉強になります。
この頃のビートルズって大規模なコンサート・ツアーやりまくりの時期だったらしいので、レコード作ってる暇がなかったようで、カバーが半分くらいっていうアルバムになってます。
しっとりした曲とかアコースティックっぽい曲も多くて地味な印象ですが、このアルバムと次の「Help!」くらいを助走期間として、「Rubber Soul」から爆発が始まる感じですが、助走っていうには贅沢なクオリティ。好きなアルバムです。
個別の曲にまつわる話
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アルバムの最初の曲として満点のツカミです。アコースティック・ギター中心の伴奏で落ち着いた感じで始まるし、レノンの声も攻撃的じゃなくて色気のある感じなんですが、曲が進むにつれて盛り上がってく構成がお見事です。
I'm A Loser
好きな曲なのでトリオでビートルズのカバーバンドをやってた時に演奏にチャレンジしましたが、人前で演奏できる状態にするには技量が足りませんでした。
歌がまずムズすぎます。~Never have crossedのところ、一気に超低いところへ下がるんで、私みたいなド素人ボーカリストにはハードル高すぎ。音程が命中しないし、置きにいくとカッコ悪いし。
ハーモニカもトリオバンドなんでホルダーにつけて吹かないと駄目なんですけど、デカく吹かないといけないし粘っこいベンドも必要なんで、手で持って吹かないと無理。
だもんで、カバーは断念しました。練習を録音した音源を聴いてみたらひどいもんでした。
Baby's In Black
初めて聴いたのはこのスタジオ版じゃなくて、武道館(日本公演)版です。テレビで放送してたやつをビデオに録って何度も見返しました。
この時放送された回はよく出回ってる日本公演の映像のやつで、デキがひどいしマイク関係のトラブルもあって、あんまりよろしくない回なんです。でも、この曲に関してはなかなかの名演でした。
3拍子+ジョージ・ハリスンのカントリータッチのギター、そして最初から最後までレノン&マッカートニーのデュエットっていう楽しい曲であります。
Rock And Roll Music
これも武道館版の方を先に聴きました。日本公演の最初の曲です。ただ、この曲に関してはアルバム版の方が100倍良いです。すさまじい疾走感。オリジナルのチャック・ベリーも複数バージョン発表してますけど、それらのどのバージョンよりも100倍良いです。
余談ですが、チャック・ベリーって早口でマシンガンみたいに歌う曲が多くてその分歌詞の分量が多いんですけど、私がチャック・ベリーの曲をバンドでカバーしてたのって10代くらいの頃なんで、えらいもんで単語の多い歌詞も平気で覚えられたものです。
そしてこの頃覚えた歌詞って今でも忘れてません。Sweet Little Sixteenとかも今でも歌えます。若い脳に刻んだものって定着するみたい。今だと本当に歌詞を覚えるのが大変だし、覚えてもすぐ忘れます。
自分で歌詞を書く場合も、なるべく単語少なく、繰り返しも多くなっちゃいます。覚えられないから。
I'll Follow The Sun
いかにもこのアルバムらしいフォーキーな曲です。アコースティック・ギターに、丸こい音のエレキギターを重ねた伴奏がとてもやさしい印象です。全体的にちょっと演奏がルーズかな。
ドラムは入ってないんだけど、ペッタンポコポコみたいな変なパーカッションが聞こえます。これってカホンとかでもないしジャンベとかでもないし、何だろうと思ってるんですが、ビール腹をTシャツの上から手でハタいてる音にしか聴こえないです。もしかしたら実際にそうかもって思ってます。
Mr. Moonlight
武道館公演の模様を放送したテレビ番組は私が見たやつも、伝え聞く当時放送してたやつも、どっちもビートルズを乗せた車が首都高を走るシーンでこの曲がBGMとしてかかっていたようです。
歌いだしのミスタ~~のインパクトは絶大で、ビートルズを知る前からこの部分は聴いたことがあって覚えてました。何かのテレビCMで流れてたんです。
Words Of Love
若かりしころのビートルズが憧れてたらしいバディ・ホリーのカバーで、原曲にけっこう近い感じでカバーしてます。
マッカートニーはバディ・ホリーが大好きだったそうですけど、レノンの黒ブチメガネもバディ・ホリーの影響?
レノンはロックンローラーだから近眼なのにメガネをかけなかったけど、バディ・ホリーという前例があるので黒ブチメガネはアリってことにしていた・・・ってエピソードを聞いたことがあります。ホントかな。
イントロとかのギターのフレーズ、ジョージ・ハリスンが12弦ギターにハマってる時期なんで、また12弦ギターかと思ったんですが、コピーして弾いてみたらこれって普通の6弦ギターですね。
最初の音は1弦の開放(E)と2弦5フレット(E)を同時にならしてるっぽくて、12弦ギターの2弦って同じ音程の弦が2本ついてるんで、鳴ってる音としては12弦でEを鳴らしたのと同じ、だから12弦っぽく聴こえてるっていうのが私の説。
ちょっと硬めの音づくりをして、ブリッジに近い方でこの弾き方をすると12弦っぽい音が鳴りますね。
Everybody's Trying To Be My Baby
MatchboxとかHoney Don't、Glad All Overとか、ビートルズがカバーしがち、というか憧れのスターだったのかな・・・っていうカール・パーキンスの曲です。
ジョージ・ハリスンも伸び伸びとこなれた感じで歌い、ギターを弾いてるなって感じ。多分ライブでたくさん演奏してきたんだろうなって感じがします。
それにしてもイギリスだとTrying toってこんな発音するんですかね、それともジョージ特有のもの?
原曲だと「トライン~」って聞こえるけど、ビートルズ(ジョージ)バージョンだと「サ~ナ」としか聞こえないです。ジョージの歌い方と英語のできない日本人の私の合せ技で、どう聞いてもTryingという単語が聞こえてこないです。どうでもいいけど。
演奏の話に戻ると、こなれてるなあと改めて思うのがエンディング、ギターのカッコいいフレーズとリンゴ・スターのドラムが息ピッタリ!アルバムを完璧に締めくくってます。ナイスプレー!
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