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Past Masters Vol.1&2 - The Beatles にまつわる話

ビートルズのアルバムにまつわる話を書くというテキストのシリーズですが、オリジナル・アルバムにまつわる話をリリース順に投稿してきました。

前回投稿したのがRevolverで次があの大作の番なんですが、その前にPast Mastersにまつわる話を投稿することにしました。


Past Masters にまつわる話

そもそもPast Mastersって何っていう話ですが、これはビートルズ現役当時にリリースされたものではありません。ビートルズのアルバムがCD化された時にリリースされた、シングルやアルバム未収録テイクなどを集めたCDです。

オリジナル・アルバムとPast Mastersの1と2を買えば(解散後に出たReal Love、Free As a Bird、Now And Thenを除く)全公式曲をコンプリートできますよっていう、本当にナイスなCDです。

シングルだけじゃなくて、She Loves Youとかのドイツ語版とか入手しづらそうなものだったり、今現在では廃盤のA Collection Of Beatles Oldies(オールディーズ)を買わないと聴けなかったBad Boyとか、アルバムとシングルでバージョンが違う曲など、ひとつひとつ集めようと思ったらひと苦労みたいな曲が一気にコンプリートできるという親切なCDです。

ウィキペディアによると、2枚組でリリースされたみたいなことが書いてあるんですけど、最初に出た当時は1と2個別に売られてました。リアルタイムで買ったんで間違いないです。

2枚組みたいなもんなんで2枚組っていうのが間違ってるとは言いませんけど、Past Mastersを通してウィキペディアに書いてあるからって何でも正しいとは限らないんだなあと、勉強になりました。

ちなみにリマスターされて今売られてるやつは1&2っていう形で2枚組になってるみたい。

Past Masters Volume One にまつわる話

ビートルズを前後期に分けたとして、前期のシングルとか別テイクと集めたのがVolume Oneです。

超有名なI Want To Hold Your HandとかShe Loves Youみたいな、ビートルズの象徴みたいな曲も実はアルバム未収録。18曲も入ってお得な、ファン必携版です。

個別の曲にまつわる話

Thank You Girl

初期の曲の中ではちょっと知名度低いかもしれませんが、ジョン・レノンとポール・マッカートニーのデュエット、ユニゾンからハーモニーに分かれる具合とか、若いのに既に凄みすらあります。息ぴったりにも程があります。

She Loves You

これもレノン、マッカートニーの息ぴったりの歌がすごいんですが、ギターも実に格好よろしい。Aメロに入る直前のリフがとてもロックです。今となっては平凡なリフかもしれませんが、この当時にこういう曲にこんなハードなリフをぶっこむということが素晴らしいです。

She say she loves you, And you know that can't be bad~の後のチャラーン、チャラーンもおしゃれ。開放弦をまたいで押さえた指をスライドさせるだけの簡単な演奏ですが、何というセンスの良さでしょうか。

I Want To Hold Your Hand

もしかしたら初期のシングルの中では一番有名な曲かもしれませんが、私が注目したのは実に過不足なく効果的なリードギターと、ベースを和音で弾いてるところの気持ちの良さです。

Komm, Gib Mir Deine HandとSie Liebt Dich

I Want To Hold Your HandとShe Loves Youのドイツ語版ですけど、歌も演奏もちょっとクオリティ低い感じ。珍しいという1点で価値のあるものだとは思います。

Long Tall Sally

「顔デカいからや」の持ちネタでお馴染みのリドル・リチャード大先生のカバーです。本家もすごいが、マッカートニーはもっとすごいと思わせるすさまじいボーカルです。

演奏のテンションも激高で、特に2回出てくるジョージ・ハリスンのギター・ソロが良いです。本来の彼のギター・プレイよりもより攻撃的で刺激的。

I Call Your Name

個人的に大好きな曲です。イントロの12弦ギター、実に太い音で気持ちのいいフレーズを響かせています。12弦の超効果的な使い方だと思います。

後年になってリンゴ・スターの歌うバージョンも世に出ましたけど、こっちも良いです。演奏するメンバー的にもサウンド的にもほとんどトラヴェリング・ウィルベリーズ。

I Feel Fine

ドラムの不思議なフレーズはどう聴いても変なんですけど、曲にバッチリとマッチしてます。シンバルのカップの部分にカンカンやりながら細かいラテンみたいなフレーズを乱れ打つっていうね。

トリオバンドで演奏したことがありますが、ドラムのヤツは上手いこと再現してました。どうやって叩いてたのか本人にインタビューしとくべきでした。

イントロのボンギョーは多分、ベースの音とギターのフィードバックを同時に出して、ギターの方を途中から音量上げてみたいな感じで作った音だと思います。でも、あんなフィードバックは今現在普通にその辺にあるアンプじゃ出せそうもありません。

ギターのリフは、実際のところどうやって弾いてるんだろうと思ってビデオ見てみたら想像通りハイコード押さえて小指でフレーズを足してみたいな感じなんですが、私はけっこう手が大きい方なのに小指つりそうで大変。届かないです。特に下の方のフレットに下がった後はもう地獄。

She's A Woman

相当に黒い曲です。ビートルズの曲の中でも最もリズム&ブルースしてると思います。

イントロのギターは実は裏でしたっていうお約束ではありますが、ここまでギャッ・ギャッ・ギャッ・ギャッとやっといて裏だったなんて!っていう気持ちよさ。こういうトリックはロックではよくありますが、4分音符8発っていうのは珍しいんでは?

そしてそのギターの激シンプルなリフ、ハイコードでセブンスで弾いて降りてくるだけなので、ギター持ってる人は今すぐ弾いてみましょう。

I'm Down

日本公演の最後の1曲を飾ったのがこの曲なんですが、端っこにオルガンが置いてあったのに誰も弾かないっていう。他のライブではレノンが弾いてる場合もあります。肘でグリッサンドしたりしてね。

ちなみにエアロスミスを聴き始めたのはこの曲のカバーを聴きたくてパーマネント・ヴァケイションを聴いたのがきっかけ。あれはロクなカバーじゃなかったですけど。

Past Masters Volume Two にまつわる話

後期のシングルを集めたCDです。Let It Be収録曲はアルバム版だとアレンジが粗いんで、こっちのシングル版の方が洗練されてるんですが、どっちが好きかは人それぞれかなあ。

アルバム未収録曲もスルーしてしまうには惜しい曲が多いんで、こっちもファン必携の1枚になっています。

個別の曲にまつわる話

Day Tripper

個人的には割としろうとバンドとかで演奏する機会が多かった曲です。ギターもベースもリフを弾きながら歌うという必要があるんで少し大変ですが、不思議なもので弾きながら歌うっていうことに関しては少し繰り返し練習すれば大体できるようになるもんです。

そんな中でも大変だったのは間奏の後半部分で、オブリを弾きながらアーっていうコーラスを歌うっていうところ。アーくらい簡単だろうと思いきや、こういう間奏のフレーズってアドリブで弾くのでそれと同時にアーの音程を取るってけっこう大変。

決まったフレーズや歌なら練習でなんとかなるけど、アドリブが入るとそうはいきません。

MTRで宅録したこともあります。イントロのあの有名なギターのリフ、別に本物に似せようとは思ってませんでしたけど録音してみたらどうも感じが出ない。試行錯誤してわかりました。ギター2回弾いて重ねると、Day Tripperらしくなるということが。

Rain

サウンド的にRevolverの時期に録音されたと思われるサイケ丸出しみたいな曲です。リンゴのドラムが冴え渡っています。こういった曲って、しろうとバンドで演奏しても感じ出ないんです。

しろうとバンドのドラマーが悪いんじゃないです。リンゴが凄すぎるのが悪いんです。そしてこの曲に関しては、マッカートニーのベースが凄すぎるのも悪いです。

高音でポルポルやってるんですが、なんてセンスの良いベースでしょうか。そしてそのリズム感の鬼っぷりと言ったら。

Lady Madonna

友達の結婚式の二次会で演奏したことがあります。大好きな曲なんですけど、この曲に関してはちゃんとピアノとかサックスを入れてやりたいところです。

実はその友達夫婦、新郎がドラム、新婦がサックス奏者、その友達がピアノ奏者ということで、そこに我々が入ってバンドを組んだんです。ということでこの曲を選曲したんです。

せっかく豪華な編成なんで、ブラウン・シュガーとか、ロックンロール・レイディオとか、サックスが映える曲を選んで演奏したっていう会でした。

Hey Jude

もしかしたらビートルズでも一番有名な曲かもしれませんが、さすがに名曲です。マニア心的にはここまでポピュラーな曲に関しては斜に構えてしまいがちですが、名曲すぎてそれどころじゃないです。

ただ、ラストはいくらなんでも長すぎ。もししろうとバンドで演奏することになってもラストはカットするか、演奏するにしても弾いてるフリしてサボりたい。

それにしてもドラムの入りのカッコ良さと言ったらもう。全体的にドラムのフィルが奮ってる曲ではあるんですが、ピアノ弾き語り風の序盤の途中から入るあのフレーズが良すぎます。

ちゃんと再現できてるかわかんないけど、シーケンサーで入力してみました。こんな感じ?

Revolution

ホワイト・アルバムに入ってる方の気だるいやつの方が好きだというマニアックな人もいるでしょうが、普通にこっちの方がロックンロールで好きです。ファズ・ギターも最高です。

ちなみに私はビートルズよりも先にレノンのソロを聴き始めて、ハマったきっかけがCold Turkeyのファズギターでした。中学生の私にとってはファズギターの音は衝撃だったんです。ラジカセのスピーカーが飛んだのかと思いました。

Old Brown Shoe

もうこの頃になるとジョージはレノン、マッカートニーを凌ぐほどの曲を作っちゃうようになったわけですが、Savoy Truffleとこの曲はもう大変なカッコ良さです。

学生の頃にこのカッコいいギターを弾きたくてバンドでカバー演奏しました。その時のドラムのヤツとは今でも一緒に音楽を楽しんでいます。

そのドラマーいわく、ビートルズってドラムに変なフレーズ多いけどこの曲も相当変、だそうです。ドッタドッタのリズムはともかく、ドッバラドッパラみたいなオカズはどう考えてもおかしいって。

Across The Universe

中学生の頃インコ飼ってたんですけど、この曲のイントロのSEを聞いてインコが逃げたと思いました。

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