昭和の小学生の遊び 火薬編
1980年代、昭和50年代に小学生時代を過ごした我々にとって、火薬おもちゃは身近な存在でした。今でもネット通販を見ると売られていますから違法にはなっていないようです。
爆竹
ダイナマイトのミニチュアみたいな格好をしていて、火をつけるとパーンと大きな音を出して爆発するというんですから、火薬おもちゃの中でもデンジャラスな部類です。
火薬おもちゃの中でも爆竹の魅力的なところは、導火線がついているということです。火をつけてから爆発までの間に時間的インターバルがある、そこに面白みがあるんです。
普通に遊ぶ場合だと、火をつけて導火線が燃えてる間に逃げる。もっとデンジャラスな遊び方としては、火をつけて導火線ギリギリまで手に持って、爆発直前で投げるというスリルを味わう、これはけっこうスリリング。
ちなみに私は投げるのが遅れて顔の真ん前で爆発というミスを犯したことがあります。この時は眉間、鼻の頭、上くちびると、顔のセンターラインを縦線上にヤケドしました。どえらい顔になりました。
ほどいて1本ずつ爆発させてもいいんですが、飽きてくると繋がったまま火をつけて一気にパンパンパパンとやってました。
遊び飽きたプラモデルに爆竹をくっつけて爆破という遊びもしましたが、これってガンプラとかのダメージ加工や汚し加工の方法としてやってる人もいるそうですね。時代を先どっていたというわけです。
ところがそんなものは序の口で、実はもっと忌まわしい遊びが。これは正直書くのもはばかられるんですが。子供の頃のことだから時効だなんてとても言えません。もったいぶっても仕方ないので、懺悔を込めて書きます。
ガチャガチャのカプセルのうち、100円ガチャガチャの大きいカプセルを使います。だいたいピンポン玉とテニスボールの間くらいの大きさです。
このカプセルには小さい穴が空いています。その穴から爆竹の導火線を出して、さらにアマガエルをいっぱい捕まえてきて、爆竹入りのカプセルの中にぎゅうぎゅうに詰め込んで・・・。っていう。こりゃイカンです。
火薬ピストル
金属製のおもちゃのピストルで、撃鉄部分に火薬をセットして撃つとパーンと音がする上に、煙と火薬の匂いがフワっと。このリアル感にテンションを上げていました。
輪っか状のキャップ火薬をセットするタイプのピストルはリボルバーになっていて自動で連発できるというところで高級品でした。消耗品の火薬のコストも高かったと思います。
もっと安いタイプだと、紙火薬のものがありました。紙に血豆みたいな火薬が封入してあって、それをピストルにセットして撃ちます。
ひどい絵ですが小学生から上達してない画力なりに頑張って描いたので勘弁な!
ロールタイプはピストルによっては連発が可能でした。シートタイプはピストルにセットできたかは覚えてないんですが、威力がロールタイプの倍くらいあって音がデカいんです。
これはピストルを使って爆発させるので、爆竹みたいにヤケドする危険性が少ないし、何よりピストルの引き金を引くという時点でテンションの上がり方が違います。火薬をバンバン使うぜいたくな遊びという感覚でした。
火薬ロケット
こんな感じのプラスチックのロケットで、矢印のところに紙火薬を挟みます。
この図で言うと右側が重たく作ってあるので、上へ放り投げると火薬が入ってる方が下になって落ちてきます。地面にぶつかると挟まってる火薬が爆発してパーンと鳴るっていう、何が面白いのかわかんないおもちゃです。
上手な子だと、上へ投げるんじゃなくてうまいこと壁に投げつけて爆発させていました。
かんしゃく玉
パチンコ玉くらいの大きさ色とりどりの火薬の玉で、これば何の器具も使わずに地面に投げて叩きつけると爆発するという、それこそ何が面白いのかわからない火薬おもちゃです。地面に置いて靴で思い切り踏んでも爆発します。
けっこう強い圧力を与えないと爆発しないので、案外不発も多くてもうひとつ楽しさに欠けるおもちゃでした。火薬おもちゃの中でもグレードが低く、安くていっぱい買える以外にはそれと言って魅力のない駄目おもちゃでした。
へび玉
これは火薬おもちゃっていうより花火のカテゴリーなんですが、火ををつけると煙を吐きながらにょろにょろ伸びるというだけのおもちゃです。
花火の売り場に売ってましたが、夜暗いところでやっても伸びる様子を観察できませんから、昼間に遊ぶんです。
伸びるからってそれが何だと言われても困るんですが、ニョロニョロ伸びる様が気持ちいいというだけのものです。それ以上でも以下でもありません。
令和のちびっ子たちは火薬おもちゃで遊ぶことなんてあるんでしょうかね。昭和の子供たちは危険なおもちゃで遊んでたまに怪我をして、身をもって危険とその対策を学んだ・・・何ていうのはウソで、ただ何も考えずに遊んでただけです。アホだっただけです。