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ドしろうとボーカルによる、歌について思うところ
しろうとバンド歴の中で組んだ何十個ものバンドの中で、3分の1くらいで歌を担当しています。自分のパートはギターだと思っているんですが、野球で言うと投手だけど打つのも好きみたいな感じです。
でも歌は並よりヘタです。謙遜じゃなくて、そこら辺のカラオケ好きなオッサン以下という自覚があります。
そんなしろうとバンドのドしろうとボーカルによる、歌について思うところみたいなテキストです。
歌は素質9割だけど、歌ってれば少しはマシになる
歌ってものは素質9割みたいなところがあると思います。良いボーカルは最初から良いです。
じゃあ、練習しても無駄なのかっていうと、そんなこともないです。歌えば歌うほどデカい声も出るようになるし、高い声も出るようになります。そこはしろうとの私が言うんだから間違いなし。
でも、素質がある人がさらに練習した場合ほどの伸び率はないというのが悲しいところではあります。そこは諦めるしかないです。
音痴具合については、同じ曲を繰り返し歌うことによってマシになります。毎回自分なりに音程を意識して繰り返すとちょっとはマシです。
ただし、絶対的な音程の取れ具合はなかなか向上しないとも感じています。あくまでその曲については、慣れれば慣れるほど音程が取れるようになるってだけで。
1曲1曲で慣れていくことはできても、別の曲になるとまた1からやり直しみたいな感覚です。
ハモリは練習とパート選びでなんとかなる
ハーモニーは音痴にとっては大変なんですが、音程は繰り返し歌うことでなんとかなります。これはさっき書いた通り。
自分が歌う方じゃないパートにつられてしまうという部分をクリアするには、私の場合は鍵盤とかギターで歌うべきメロディを弾いたやつを録音して、それを繰り返し聴いて、歌って、慣れることでなんとかしています。
ちょっと音程を取りにくい部分でも、その録音した音源を聴きながら繰り返し歌えばなんとかなるもんです。最近では音源をiPhoneに入れて、車の中で繰り返し再生しつつ歌って練習したりします。
ハーモニーでもうひとつ大事なのは、歌うパートを適切に選ぶことだと思います。たとえば2人コーラスの場合、上を歌うか下を歌うか。
これって自分の中で確かな結論は出てないんですが、相手との声の相性で上に入ったほうが良く聞こえる場合と、下に入った方が良く聞こえる場合があるように感じます。
どっちが良いかは試してみないとわからないんですが、だいたいこの人とハモる場合は下、こっちの人の場合は上、みたいな感じで傾向はあるように思います。
楽器やりながら歌えない場合の対処
私の場合はマイクだけで歌ったという経験はゼロに等しくて、ほぼギターを演奏しながら歌います。
コードをジャカジャカと鳴らしながらだったら別に難しいことはありませんが、ロック・バンドばっかりやってるので、リフやオブリを弾きながら歌うということも少なくないです。
ギターと歌で違った旋律を同時に鳴らして歌うんですから、これがなかなか難しい場合も。これって効果的な対処法は存在しなくて、繰り返し弾いて歌う以外ないです。
最初のうちは、こんなの一生できなそうだと思うような場合でも、繰り返し練習してると不思議なもんで、ある日朝起きたら突然できるようになります。慣れっていうのはすごいもんです。
私は自分たちで作った曲を演奏することが多いので、歌う部分に関しては自分の弾きやすいギターのリフやフレーズにしてしまうという手もあります。
でも、そこは意地でもギターはギター、歌は歌で一番良いと思えるもので演奏したいと思っちゃいます。何百回も練習すればどうにかなるんですから。
そういえば昔、ギターがひとりしかいないビートルズの曲をやるバンドをやってた時に、「デイ・トリッパー」と「セクシー・セディ」で苦労したけど、繰り返し練習したらできるようになったという経験を思い出しました。
ベースボーカルの人って、ほとんど全部の曲でこの大変なことをやってるんだろうなって思います。
調子こいて自信を持てば概ねOK
あとは自信を持って思い切って歌うだけです。というかここが一番大事だと思ってます。
ヘタで音痴だろうが、オドオド歌うほどみっともないことはないです。ヘタなことは最初のワンフレーズでバレますから、「オレのヘタな歌を喰らえ!」くらいな感じで思い切っていくしかないです。
もうひとつ、私みたいな音痴ボーカルは、こぶしをきかせたり、できもしない技巧のマネごとをしない方が良いと思ってます。棒歌いの方が多分いい感じに聞こえます。
それから音痴のクセにというか音痴に限ってやりがちなのが下から音程をしゃくるみたいな歌い方、アレは嫌いですねえ。ああならないように心がけています。