−百入茶− ぼくvs100点を取らせたくない教師
中学時代のぼくは、テストで100点を取ることに熱中していた。
3年間の定期テストや実力テストで、多分60回くらい100点を取った。
中2、中3と担任の先生が同じで、その先生はぼくの100点チャレンジを応援してくれ、毎回テストの結果を楽しみにしてくれていた。
でも、世の中には、100点を取らせたくない教師というのが存在する。
2年生のある時、美術のテストが99点だった。
筆記が90点分、実技が10点分で合わせて100点のテスト。
ぼくは、筆記部分は満点だった。
実技は、ピーマンをデザインする問題で、ぼくが描いたピーマンは9点だった。
でもぼくは、それが本当は10点だったことを知っている。
だって、「9」の横には、2本の横線が引かれた「10」が書いてあったから。
きっと、10点にした後、筆記も満点だったことに気づいて、おっと危ない100点になっちゃう、と思って9点にしたんだよね。
ぼくのピーマンは10点だぞ!!
ぼくは、美術の教師に、「ピーマンを料理する時、ピーマンが爆裂してキッチン中がタネまみれになる」呪いをかけた。
ピーマン、爆裂したかなぁ?
3年生のある時、理科のテストが99点だった。
マイナス1点は、「1.5」が答えのところを「3/2」と書いていたから。
でも、一度マルしたところに、これまた2本の横線が引かれて△になっていた。
点数も、「99」の横には、2本の横線が引かれた「100」。おまけに「おしい!」の一言つき。
やかましいわ。
テスト返却の時、授業中に先生が言った。
「最初は3/2もマルにしてたんだけど、100点が2人いたから3/2は△にしました。今まで言ったことなかったけど、分数より小数で書くほうがいいから。先生、まだ自分のテストで2人以上に100点取られたことないんだよねー」
正直でよろしい......わけがない。
ぼくは、理科の教師に、「2/3を小数に直そうとして永遠に割り切れない悪夢を見る呪い」をかけた。
あの教師、666666にうなされながら目覚めたかなぁ?
なんで、あの教師たちは、意固地になって100点を阻んできたんだろう。
生徒の頑張りを認めるのが、先生のお仕事じゃないの?
もし、これを読んでいるあなたの周りに、100点を取らせたくない教師がいたら、爆裂ピーマンの呪いや無限666666の呪いに気をつけるように、そっと忠告してあげてほしいな。
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【百入茶】ももしおちゃ
何度も染め重ねた深い紺色。
「百」へのこだわり。
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