−紅紫− 消えたいとか、生きていたくないとか。
ぼくはよく、消えたいとか、生きていたくないとか思っている。
そしてたまーーに、しにたいとも思う。
全部、「希死念慮」だと思う。
でもそれぞれちょっとずつ意味は違う。
いま生きていること自体や、生きていることによって発生するたくさんの諸々が、とても苦しいので「生きていたくない」と思う。
そして「生きていたくない」ので「消えたい」と思う。
「消えたい」という欲求を叶える手段の1つとして「しにたい」がある。
でもそれは究極の手段であることは分かっている。
「消える」手段として、軽いものだと、周りとの一切の連絡を断つ、寝るなどで意識を飛ばす。発展形だと出家とかがある。
……ということをいちいち説明するのは面倒くさいので、こういう感情を言葉にするときは大抵「しにたい」で済ませている。
ぼくの「しにたい」を(それがもし意図せずだとしても)軽んじられるのはとても嫌なので、普段それを口にすることは滅多にない。
でも、そうとしか言えないから言っちゃうこともある。
そしたら、さも分かったような顔で「生きてたら楽しいことあるよ〜」と仰る方がよくいらっしゃいますが、そういうことではないのですよ貴方。と思う。
楽しくないからしにたいんじゃなくて、苦しいから生きていたくないんですよ。
でも、ほんとうのほんとうは、ぼくが「希死念慮」を抱いているわけじゃなくて、希死念慮がぼくを抱いているんだと思う。
"I'm tired."が、自分から疲れにいっているわけではなくて、「私は疲れさせられた」であるのと同じ。
ぼくが「しにたい」と言っているとき、それは"I'm kishi-nenryoed."なのだ。
そしてそう信じているから、毎日毎日ミチミチと薬を飲んでいるわけである。
まさに、「絶体絶命」。
I'm kishi-nenryoedなとき、よくこの動画をみる。
機材トラブルで一度はけたBa.の亀田さんが戻ってきたときにメンバー同士が微笑み合うのを見て、ぼくもフッと勇気をもらうんだ。
ありがとう東京事変。
【紅紫】こうし
紅がかった明るい紫。
「絶体絶命」カラー(主観)。「紅紫」は、「転じて、種々の美しい色」らしいのですが、すてきだなぁ。