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60年代風ステレオセット作成-目は節穴だらけ

丸一日、音の調整に明け暮れて漸く納得のゆくような音になった。

調整なんて言うと格好良く聴こえるけど、実は、手抜きが問題を抱えていた事と、目が節穴だったという単純な事だった。

「プレーヤーとの接続のRCAプラグを触るとハムが消えた」と昨日気がついた。その点から、アースの見直しをあーでもこーでも試しているうちに、どうやらアンプの問題ではなくて、トーンアームのアースの問題である事ではないかと考え始めた。そこで、今までオヤイデのmogami2706(AWG36)というトーンアーム用のケーブルを左右、プラスマイナス、4本で配線していた所を、mogami極細シールドの2801に変えてみた。

これは、4本のAWG36の周りにシールドが巻いてあるので、このシールドをL側アースに接続してカートリッジの接続の所から、RCAアダプターのところまで配線してみたら、ハムが消えた。スイッチング電源からと思われていたハムも消えた。

初めから、薄々気がついていたのに、手抜きで音が鳴れば良いなんて考えていたのが、やっぱり、最終的には手抜きのままでは、うまくいかない事を学んだ。

そして、何故か治っていたと思っていた左右の音量の違いが、また、現れたので、何度も回路を見直して、ハンダの付け直しをして四苦八苦を繰り返していたある時、目の節穴を見つけた。まさか、まさかの回路の未配線だった。
CR型フォノイコの肝心なコンデンサーがアースに落ちていなかったのである。これでは、左右バランスが取れるはずがない。

あと、ボリューム周りの配線も最適化して、かつ、発信対策用の抵抗をグリッド直前に取り付けたら、ブッブッブという発信も無くなった。

これで漸く、まともに聴けるようになったようだ。