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改めて偉大さを確認しています

真空管アンプを自作する者、特にこれから学んでいこうとする者にとって、故人、木村哲(ペルケ)さんの業績は偉大であるなぁとつくづく感じるこの頃である。

都会から離れて一人独学で真空管アンプ作成に携わろうとすると、ネットを駆使する事によって情報を入手することが重要な要素である。
幸い多くの方々が、自身の持たれている知識を惜しみなく提供してくださるので、ネット検索による情報収集は欠かすことができない。

そんな中で、初心者が頼りにできて、体系的に情報をまとめているサイトが、ペルケさんの「情熱の真空管」(http://www.op316.com/tubes/tubes.htm)であり、その中でも、「私のアンプ設計&製作マニュアル」(http://www.op316.com/tubes/tips/tips0.htm)であろう。

もちろんこのサイトをブックマークに登録しておいて必要に応じて興味のある項目を探すということもできる。がしかし、そこまでしなくても、google検索で真空管アンプの調べたいキーワードを入れて検索すると、必ずと言って良いほど、検索上位にこのop316.comというサイトの中の記事がヒットする。

検索上位に上がってくるという事は、それだけ多くの真空管アンプ作成家達の間で活用されているのであろう。

他にも色々な方の情報があるので、そちらもチェックしておき、その上で改めてこのop316.comの関連サイトを熟読すると、調べたかった、疑問に思っていた技術情報が得られ、抱えていた問題が解決するという経験を何度もしている。

私のような頭の出来の悪いものにとっては、初めは難解で理解に苦しむのだけど、何回も読んだり、また、別の方が書いた似たような記事を読んだ後にそのサイトに戻ってくると、だんだんペルケさんが言わんとしていることが頭に入ってくる。

ペルケさんの凄いところは、本業はIT系の仕事で、情報を体系化して処理をする事に長けていたことが挙げられるだろう。真空管アンプ作成に関して、自身で実験をして事実を確認しながら、莫大な情報を体系的にまとめている点が凄いと思うのである。
それも、ただ偏った知識のひけらかし的情報ではなくて、学ぶ者達の必要としている、聞きたいと思う様な、肝になるような情報が綺麗に、そして細かく纏まっているのである。

私の様に、どちらかというと五感に頼ったり、その時の気分で物事を判断するような事を中心に書いている文章と違って、ペルケさんの情報は事実に基づき書かれている情報なので信憑性があるのである。

この真空管アンプ自作関連で、ここまで偉大な遺産を残された方はいるのだろうか?書籍として存在する専門書はあるかもしれない。がしかし、このネットの社会をうまく使い、ホームページとして纏められたが故に、誰でも、いつでも無料でアクセスすることができる。そして、できるだけ初心者の分かりやすい書き方で情報を提供してくださっている。(でも、私にはまだ難しいところが沢山あり、理解には時間がかかるのだが、、、)

願わくば、これらのサイトが有志によってメンテナンスされ、httpsのついたよりセキュアな環境で提供されて続けて欲しい。このサイトのメンテナンスが難しくなり、削除される事態だけは回避して欲しい。と、かってにいちユーザーとして切望している。

もし、このサイトの全文が書籍となって発売されたなら是非購入したいとも思う。

という事で、今日このサイトでお世話になったのは、電源トランスがまき散らす漏洩磁束とOPTとの位置関係に関する記事であった。

これから作成する真空管アンプの磁束による雑音を如何に減らすかという事を学んでいる。

ペルケさん、ありがとうございます。