新低電圧真空管アンプ構想
二台目の低電圧真空管アンプには、12AU7、一本で作ってみようと先日書いた。
真空管アンプの回路図は、Mitsuharu.Aさんの「真空管アンプ製作」本を参考に作る予定であるが、まずは、それを納めるステレオシステム(スピーカー付き)を、いつものように木工で作成し始めた。
前回の6AK5と真空管の本数以外、基本的には構成は変わらないので、アンプ機構が入るスペースは前回と同程度を確保しておけば間違いがないと考えている。
アンプ機構は、写真の真ん中にセットされる。
スピーカーも前回同様に、マークオーディオのOM-MF4を両脇に取り付ける。まだスピーカーユニットを取り付ける穴加工はしていない。今回は、横壁部分を少しテーパーをつけて真横ではなくて、少し斜め前に向けて前方への指向性を考慮してみた。また、ラビリンスバスレフ構造の先にホーン状になるようなデザインを取り入れてみた。
写真は、底板に壁板を置いてみただけで、まだ接着はしていない。写真の上の方にある曲がった板は、ホーンの曲線を出すために、曲木をした板である。曲木は、十分水を含ませた布を巻き、アルミホイルを被せて、アイロンで十分蒸す事によって、木の繊維を柔らかくしておいて、型に嵌めて冷めるまで放置して作る。私は、椅子の背もたれをこの曲木の技術を使い作成している。
この曲木板がうまくホーンを形成してくれるかは、これからの加工で試す事になる。
さて、それらしい構造が見えてきたが、特に計算して作った形やスピーカーボックス容量、音道の長さではなく、また、設計図も書いているわけではないので、その場の適当な思いつきで作っている。JBLのパラゴンからインスパイアされて、形ばかりではあるが前面にホーンを配してみた。
ただ、素材が無垢のブナ材は、今までの経験で、合板よりも、より締まった好みの音が出ることを経験しているので、どんな音になるか楽しみである。コの字型に囲っている板や底板の厚は、20mmもあるので、その厚みが音にどのような効果?影響?があるだろうか。
明日は、外出するので、次の作業は明後日以降になる。12AU7単管真空管アンプ自身も並行して作成していく事になるだろう。