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安定化電源、試行錯誤の結果、完成!
まず、秋月の安定化電源キット(LM350T使用)を組み立てて、電源供給は、15Vのスイッチング電源を繋いで使える事を確認した記事は、先日書いた。
真空管アンプを作る者としては、スイッチング電源ではなくてノイズに有利なACトランス+整流回路で作りたいと思う。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/150945804/picture_pc_bcad493e05e7c00ff205a26280c36bd0.jpg?width=1200)
ACトランス+ブリッジダイオードをキットに繋ぐだけなので簡単かと思いきや、結構な時間、上手くいかない事に試行錯誤していた。
スイッチング電源では問題なく意図した電圧を出すことができるのに、ACトランスに替えると、ボリューム+ロータリースイッチで電圧を上げようとするが、負荷がかかると電圧が3Vに落ちてしまいそれ以上上がらない。
スイッチング電源で上手く動くと言う事は、キットの問題ではなさそうである。ボリュームやロータリースイッチの配線が長すぎたり、細すぎる線を使っていると言うわけでもない。
かといって、ACトランスやブリッジダイオードが問題であるとも思えない。ブリッジダイオードも何個か取り替えてみたがどれも結果は同じである。
いよいよ、煮詰まってきて、どうしようもなくなったので、少しほっておいた。
ネットで色々な事を検索しているうちに、脈流、リップルが悪さしているのではないだろうか?と疑い始めた。なので、キットには、3300μFの平滑コンデンサーがついているのに、更に手前に4700μFの平滑コンデンサーを足してみた。
すると、正常に動き始めたのである。
つまり、平滑回路が上手く動いていないが為に正常な電圧を出すことができなかったと言うことがわかった。
そこで素人の浅はかさから、ACトランス経由の場合は、平滑回路を追加しないといけないのか?と言う、キットの回路図の問題と疑い始めた。
でも、何十年もキットとして売っている老舗の製品なのでそんなはずはないのである。
結局、経験不足の私自身の過ちである事を発見するに至った。
つまり、キットについている3300μFの平滑コンデンサーのハンダが上手く乗っていなかったが故に平滑回路が働いていなかったのである。ハンダを再度しっかり流してあげたら問題が解消されたのである。
しかし、なぜスイッチング電源では問題が起こらなかったのだろう。それは、きっと、スイッチング電源ですでに平滑されて、リップルがない状態で、キットに電気が入ってきたから問題が起こらなかったのだろう。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/150946169/picture_pc_e8a70c0d54e07eaf827aa3cdbe51a2df.jpg?width=1200)
と言うわけで、12Vくらいまで自由に電圧を変えて安定した電源を作ることができるようになった。
電子工作を目的とした使用というより、もっぱら、真空管のヒーター点火の点検に使う事がおおいだろう。
いずれにしても、この安定化電源が完成して、スッキリした気分である。
さて、いよいよこれから、レコードプレーヤーからの信号を増幅してスピーカーから音出しするステレオセットを作るための回路設計に進むこととしよう!