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実体験:6.5cm口径、84dBの意味を知った。

今日、新たな発見があった。
ここの所ほとんど、レコード+真空管アンプ+バックロードホーンで音楽を聴いていたが、今日CD+半導体アンプ+6.5cmフルレンジ共鳴管スピーカーのシステムで、ブライアンブロンバーグのWoodというアルバムを聴いた。初めから強烈なベースの低音が特徴のアルバムである。

共鳴管は、吹き抜けのロフト部分に置かれ、スピーカーユニットは天井を向いていて、天井全体から一階へ回り込むので、無志向で建物全体を包む様に聞こえる。
そして、共鳴管なので、低音部は、80cmほどの竪穴の先から出る様な仕掛けになっている。

P650K搭載の共鳴管(ブナの無垢材)

驚いたのは、能率が84dBしか無く、口径も6.5cmしかないFostexのP650Kから、このCDの冒頭から繰り出される超低音を生々しく再現してくれた事だ。
こんな小さな口径でも建物全体を震わせるほどの迫力が出るとは思いもしなかった。
以前、真空管アンプで音出しした時には、そこそこの音は出るが、迫力を手にする事はできなかった。

スピーカーの能率については、ネットや書物でよく話題になっているが、今日はその実体験をした。

大好きな真空管アンプも、三極管だと数Wしかパワーを出す事ができないため、やはり、90dB前後かそれ以上の能率があるスピーカーをバックロードホーンで聴くとなれば、気持ち良い音が出せるが、84dBだと十分な鑑賞に耐える音にならなかった。

しかし、半導体アンプでしかもCDからの出力があれば、6.5cm、84dBフルレンジでも十分にバランスが良い音を、迫力ある音量で聴くことができる事を知った。
もちろん、無垢材で作った共鳴管が低音部をしっかりと出してくれているからでもあるだろう。
かなり大きな音が室内に響いてスピーカーのコーンが飛び出してしまうのではないかと思うぐらいだった。しかし、音が割れる事も無くしっかりとなっていたのが印象的だった。

今日は、音源、アンプ、スピーカーのそれぞれの組み合わせ方によって、全く違った音が出るもんなんだなぁという事を学んだ。