ダンピングファクターが低いのだが、、、
自分の作った真空管アンプの健康診断を少しずつ始めている。
まずは、直近で改造、作成した12BH7Aシングル、無帰還アンプの健康診断。
計測方法が間違えていなければ、利得は6倍程度、周波数特性も1000Hzを基準として-3dBは、低域で25Hzあたり、高域においては、PCから出力できる限界の20kHz辺りでも-1.5dBあたりである。
気になるところは、ダンピングファクターで、1を下回り、0.74あたり。
計測前のリスニングにおいては、低音から、中高音まで、スッキリと気持ち良く鳴ってくれていたので、この結果がどういう事なのだろうかと少し疑問に思つているところ。
真空管アンプでは、1程度以上あればよしとする様な記事も見かけるが、それにも満たないわけである。
半導体アンプとはきっと条件が違うのだろう。真空管アンプの場合は、ダンピングファクターをあまり気にする必要はないのかもしれない。
ダンピングファクターが小さいと低音が締まりのない音になるという記事をよく見かけるが、全くその様な感じがしない。十分バックロードホーンの開口部から、締まった、そして、気持ちの良い低音が出てくれる。
やはり、スピーカーユニットやエンクロージャーの作りとの相性があるのかもしれない。
元々、FostexのFEシリーズは、Q0が低く抑えられていてコーン紙の周りのダンパーがしっかりしているし、ユニットの磁石が、真空管アンプの低いダンピングファクターをうまく制御してくれているのであろうか?
そして、無垢材のバックロードホーンが、より低音をリアルでソリッドな音色に変えてくれている様である。
いずれにしても、私のダメ耳を介した音楽鑑賞においては、真空管アンプ+バックロードホーンで聴く限りにおいてダンピングファクターは、あまり気にしなくて良いと言う結論になった。
これが、真空管アンプ+市販のスピーカーの場合では、違う結果になるのかもしれない。