デザインをどうするか。
今朝、カミさんが、洗った食器の中から、ちょっと奇妙な形をした物を取り出して、これ可愛い形だよね!と見せに持ってきた。
肉まん、あんまんなど、饅頭や、シュウマイを蒸すときに鍋の底に置き、大きさに合わせて円周が広がるようになっているステンレスの調理器具。脚が付いていて、なんだかSF映画の空飛ぶ円盤だか、ロボットのような風貌にも見て取れる。
丁度、私は次作る真空管アンプの側のデザインを考えていたので、デザイン繋がりで、可愛いとか、格好が良いとはなんであろうか?と考え始めた。
格好が良い、可愛い、好感が持てる、実用的である、スッキリととしている、重厚感がある、質感がある等々、物の形にはあるけれど、パッと見て人の目を引くようなデザインを考える事は難しいなぁと思う。人の目を引いても、好感が持てる物ならば良いけれど、奇抜なだけで、嫌味があったりバランスが悪い物では、長く存在しないだろう。
そう言うものを日々デザインしている工業デザイナーと言う仕事もあるのだから奥は深そうである。
そして、そう言う形というのは、流行があり、一時はもてはやされても、時代が過ぎるとダサくなってしまう物も多々ある。
ところで私が考えている真空管アンプの次回作のデザイン。
使う真空管は、6B4Gという、2A3の兄弟分のような三極ST管で、MT管とは違い存在感はあり、これを、木工と組み合わせてどのようなデザインのアンプに仕上げるかが、私の最大の関心ごと。
実は、この6B4Gを使った、三極管の無帰還シングルアンプの設計回路にも、私なりのチャレンジがあるのだが、それは別の機会に投稿するとして、今日は、それがブレッドボード上で無事納得のいく音を出した後に、正式なアンプとして仕上げる時のデザインを考えている。
6B4GというST管自身が、流体形で可愛らしく目立っているので、これをいかにして直線で加工する木工とバランスを取るかが難しい。
そして、真空管アンプとして仕上げるには、タマ(真空管)だけでなく、それに釣り合いの取れた、出力トランスや、電源容量を考慮した電源トランスを組み合わせる必要があり、それらの存在を無視したデザインをすることはできない。また、最大の難関は、真空管だけでなく、トランスや抵抗など発熱をするものが多いので、それらの熱処理を考慮したうえでのデザインが必要になる。
素人の私がデザインを考えることになるのだが、そのような諸要素を考慮して世界に一つだけの真空管アンプを作ると思うとワクワクする。さてさて、どんなデザインになるかとても楽しみである。
完成するのは、きっと数か月先になることだろう。その間、デザインだけではなく、回路の事などいろいろ、あーでもこーでも考えつくすことができるので、今夏、熱いからといってボーとして日々を過ごすわけにはいかなそうだ。ボケ防止に一役買ってくれそうである。