見出し画像

日々学び、今日も学んだ。

好きな事だと率先して学ぼうとする自分に気がついたこの頃、真空管アンプを新しく作るだけでなく、自分が納得して、より良くするにはどうしたら良いかという改造案を考えていると、ついネットや本からヒントを得て、さらなる深掘りをして、問題解決をしようと考える。

このアンプは、もともと、6FQ7無帰還シングルアンプ用にできるだけシンプルな回路で作成したものである。

ペルケさんの真空管アンプの素で学んだミニワッターを作った後に、もう一度、ごく普通のCR結合で、かつ、半導体を使わず、やはりCR式のリップルフィルターで、無帰還でできるだけシンプルなアンプを作りたかった。
どちらかというと、アメブロのHiroちゃんさんの発想に近い回路で考えた。

電源トランスは、当初手持ちの、Kmb90F、OPTは、定番の東栄、T1200。
それを、Kmb60Fに取り替えて、少し高いB電源を得られるようにした。
その後、クロストーク対策でB電源をR.Lチャネルに分岐した後にリップルフィルターを追加した。

その後に、6FQ7のヒーターハム雑音対策で、別に直流点火の別アンプを作ったので、このアンプには、12BH7Aを挿して使っている。

当初、12BH7Aは、12.6Vヒーターが必要だと思い改造したが、よくよく考えてみると、電流は倍になるが6.3Vでも使える事がわかった。
幸いに、Kmb60Fは、6.3Vx1.5Aが二つあるので、独立して左右の12BH7A、4+5番ピンと9番ピンにヒーターを接続した。

こんな状態で使っていたのだが、どうも、同レベルの他のアンプと比べて、ハムが少し大きいように思う。

そこで、今日はこのハムをなんとか少なくできないだろうかと色々思案していた。
ジーとか、ブーと言うような音ではなく、サー音が少し気になる程度である。もちろん、リスニングポイントでは聴こえない。

そこで、もう一度、ネットや本を読み返して、自分なりに考えた結果、ヒーターの一端をEに落としているのをやめて、出力段のカソードに繋いだところ、ワンランク、サー音が小さくなった。

夏を過ぎ、扇風機を回さなくなり、窓も閉めて外の雑音もなく、空気も透き通っているせいか、こんなミニでシンプルなアンプでも、交響曲の音が左右に広がり、粒ダチの良い音を響かせている。

チャイコフスキーの交響曲、1番「冬の日の幻想」、2番「小ロシア」、3番「ポーランド」が静けさの中に引き立って聴こえる。文句無く気持ちの良い午後である。