ジャンク品で勉強
元々、6FQ7用に作ったシングル無帰還アンプ、ヒーター配線を少し変えて手持ちの12BH7Aに差し替えて聴いてみた。
12BH7Aは、ヤフオクで落札した、ジャンク品レベルのものが、左右一本ずつで1セットとし、合計2セット手持ちがある。片方のセットを指して聴いていたところ、優しい音色でいい音なのだけど、左右のバランスに違和感がある。左に偏って聴こえる。
左右を入れ替えると、今度は、右に偏って聴こえる。
と言うことはこれは、個々の真空管の出力性能の違いということだろうと察した。
そこで、2セット、合計4本持っている12BH7Aを、400Hzの信号を同じ条件で入力して、スピーカー出力の時のAC電圧を測って比較してみた。
案の定、バランスが悪いとわかったセットの左右の出力側のAC電圧はかなりの差があった。
低い方は、高い方の83%の電圧しか出ていなかった。なので、どうしても、音が片方に偏って聴こえてしまうのである。
もう一つのセットでは、2%程度の違いなので聴感的に全く偏りは感じない。
本来、潤沢な資金がありマッチドペアとして、新品を購入していれば、このような事は起こらないのだろう。
しかし、引退後の趣味の世界では、限られたお小遣いでやりくりするので、どうしても、ジャンク品をうまく使おうなんて発想になる。
でも、こんなちょっとした不具合をきっかけに、頭を働かせて、自分で問題解決しようと奮闘する事が、これまた楽しいのである。
身をもって、真空管の個別の性能の違いを体感する事ができた。
で、次に考えた事が、もっと手持ちを増やして、メーカーが違ったとしても、出力電圧が同じぐらいのもの同士をセットにするように組み合わせてあげれば良いのではないかと言う事。
早速、また、限られたお小遣いで、と言うより、既に持っているPayPayポイントを使って、また、ジャンク品で8本もある12BH7Aを落札した今宵であった。
到着したら、それらの出力電圧を比べて、ベアをたくさん作ってみる事にしよう。メーカーが違っても、音色の違いなんかわからないダメ耳の私なので、、、