人は間違えるものだ!
レコードプレーヤーは、そこそこの値段になると、自動でアームが上がる機能なんてついていないのが当たり前。
でも、つい寝落ちした時にレコード盤の一番内側をグルグル回りっぱなしで針が悲鳴を上げている事に気が付かないことも結構あるので、後付けでオートアームリフターなる物をつけて快適に過ごしている。
なので、ルーチンとしては、針をレコード盤に落とす前に必ずそのオートアームリフターを押してセットする事が身についている。(はずだ!)
ルーチンというのは、当たり前のように、自分の中で作り上げた動作で、当たり前のように、意識しなくても操作できるものである。
でも、そのルーチンのひとステップが、なぜか時として、抜け落ちていたりする事がある。
自分にとっては、全く不思議な事で、絶対にそのステップをやったと思い込んでいながらルーチンを回していると、あれ⁉︎なんかおかしい、なんて事がたまにある。
レコードプレーヤーの自分のルーチンでは、必ず、オートリフトアップ機能のセットをしてから針を置いていると思って、無意識に動作しているのに、たまに、そのオートリフトアップが設定されていない事があり、先に針を下ろしてしまうので、そのリフト機構に引っかかってのっけから針が軌道を逸脱してしまいプツプツと同じところを回ってしまう事がある。
自分ではルーチンをちゃんとやっているつもりなのに、思うように動いてくれない事に、少し腹立たしさを感じる。そう感じたところで、やはり、自分のミスである事に変わり無いので、自分が情けなくなってくる。
最近、つくづく人の不確実性と言うものをひしひしと感じているように思う。
え、もしかしてそれ歳のせい?
いや、人は、間違うものである。
仕方がないのである。
と、思うようにしている。
そんなわけで、燃料デブリ取り出しのための配管の順序を間違える事は、あるのだろうなぁと納得してしまう。と言うか、人は絶対間違えるのだから、そんな原発のような危険度が高い物を完璧にマネージすることなんてできないと考えた方が正しいかもしれない。
でも、最近世の中の風潮としては、他人に「人は完璧なものだ」という事を期待しすぎて、生きてゆくのも窮屈になっているようにも思える。