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好きだから続けられる

昨晩のクラシックTVのゲストで、元女子サッカー日本代表の澤が、好きだから辛いことがあってもずっと続けることができたというコメントをしていた。

私事なので、澤のような偉業ではないのだが、我ながらその言葉に納得するなぁと思うことがある。

目の前の真空管アンプの出来がイマイチで、左右の音が揃わない。左の方が音量が大きくなる。もちろん設計段階からそんな事もあろうかと左右バランスボリュームをつけているのだが、このメモリが真ん中に来ないとどうしても気持ちが悪い。

そこで、真空管を左右入れ替えてみるが、偏りが変わらないという事は真空管自身の問題ではない。電圧も偏りなく出ている。
次に抵抗の誤差が大きくないか調べてみるが問題ない。ボリューム自体の左右の誤差を考えても左右入れ替えたがそれも違う。
大体今まで、部品が不良なんて事はほぼなかった。問題は自分の施工にあるはずだ。と薄々気がついている。

気を取り直し、部品の問題ではなく、私自身のハンダ施工、回路の取り回しのせいであろうと察しをつけ、あちこちピンセットで接点を確認するがおかしそうなところが見つからない。
どうしていいか分からず、頭を抱えた状態である。

こんな時、好きでなかったら、もう諦めていると思う。このままでいいやという諦めで先へ進んでしまうだろう。そして、そんな納得のいかない事のままでは、次第に飽きてしまうだろう。

きっと、私は真空管アンプ作成ということが、性に合っているのだろう。問題解決という事を楽しんでいるようにも思える。
だから、諦めないで、もう一度、アンプと睨めっとしながら、ハンダの接点を洗い直し、怪しいところは付け直す。
諦めないでやり続けていると、必ず”問題”の方が根負けして、私の方に女神が微笑んでくれるのである。

今日も、それでまた問題解決をして、バランスボリュームを真ん中にして聞くことができるアンプに仕上げることができたので、スッキリしている。

こんなジジイになっても、小さな達成感を味わいながら好きな事を続けていける事に感謝しているこの頃である。