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夢を描いて一年半、結果が出た!

レコードプレーヤーを作ることを夢とした時から既に一年半が経ったわけであるが、漸くその夢を実現した。

2023年6月に「レコードプレーヤーを作る夢」を記事として書いている。

長いようでもあり、でも、充実した期間でもあったように思う。

単にレコードプレーヤーを作るだけでなく、真空管アンプを使ったイコライザーと信号の電圧、電力増幅を行って、スピーカーから音が出るまでの一連のセットとして一つの躯体に納めるため木工で実現したという事になる。

時代は1960年頃だろうか、電蓄というものから、ステレオ、ハイファイなどという言葉が出始めた頃の一体化したオーディオ機器のレベルに匹敵するようなものができた。

自作のレコードプレーヤー(塗装待ちの状態)

肝心な音はというと、ダメ耳のジジイなので、よくわからないのだが、でも、周りの人の評価は悪くない。自身、聴いていて気持ちがいいのはいつもの通りだ。それでもって、このプレーヤーの前1メートルぐらいの所に置いた椅子に座り聴いていいるとウトウトと睡眠に突入するほどの気持ちよさを感じる。

蓋を開けて音楽をかけている所

あえて表現するならば、60年代を感じさせる、レトロな音であり、その頃作られたレコードの音を充分に表現してくれるということだろうか。
スピーカーボックスの構造が、後面開放型なので現代的な低音の迫力は期待ができないが、とても素直な音に聴こえる。

作ってみると、意外に構造としては単純であることがわかる。ターンテーブルを33.3回転で回すのは、PWM制御のモジュールを適度な回転のDCモーター(3800回転ぐらい)につけて、ボリュームで回転を調整すれば良い。あとは、音をピックアップするためのスムーズな動きをするトーンアームを取り付けオヤイデで買った極細の信号ケーブルをカートリッジからRCAソケットのところまで這わせることができれば良い。

レコードプレーヤーとしての構造は意外に簡単である。もちろん、メーカーが作るプレーヤーは、ただ動けば良いというだけでなく、高度な技術が投入されてより良い音を出しているのだろう。

完成までにはいったん分解して塗装をして再度組み立てることになるのでもうしばらく時間はかかりそう。

そんな中、新たに今、頭の中を駆け巡っているのは、ゼンマイ式柱時計を作る事はできないだろうか?という夢である。

我カフェでは、ゼンマイ式の時計が2台あるのだが、経年によるゼンマイ自身のバネ力の劣化によって、止まってしまうことが頻繁に起きるようになってきた。
本当は、ゼンマイを新しいものに取り替えればいいのだが、もう市場にこれらの時計に合うゼンマイを見つけることができない。
一度、バネメーカーに特注で作ってもらおうと問い合わせた所、一つ作るのに何十万もするということがわかって断念した。

そこで、それなら、時計の原理を調べて、自分で歯車を作って、ゼンマイも作ってみたらどうだろうと考えるようになった。

全く無謀な夢をまた見始めていると思うのだけれど、焦る事はないし、じっくりと寝かしながらいつか柱時計を自作できる日ができる事を夢みようと思い始めた。

何でも電気がないと成り立たない世の中だけど、ゼンマイのようなエコな動力でものが動くというのはとても魅力的に思う。

新たな夢に思いを馳せながら、今日もお気に入りのオーディオ機器に囲まれて、楽しいひと時を過ごしているジジイである。