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天井が高いのは良い事⁉︎

昨日カフェに来店されたお客様は、音響に関わるお仕事をされていたと言う。

すかさず、カフェにあるバックロードホーンと真空管アンプを見つけられ、お声をかけて頂いた。

仕事では、色々名のあるスピーカーで音楽を聴いてきたという。

では、自身のご自宅ではどうなのだろうと、質問をしてみると、色々オーディオを試してみたのだが、やはり天井が低い四畳半では良い音が作れないので、諦めたとおっしゃっていた。

なので、最近はアウトドアでカヌーやバイクに凝っているという。

専門家の方がおっしゃるので、正しいのだろう。

オーディオは、プレーヤー、アンプ、スピーカーに凝りがちだけど、実は、聴くための大きなエンクロージャーである部屋の形がとても重要なのだろう。

スピーカーはエンクロージャーを作る時の鉄則で縦横奥行きの辺の長さは、定在波対策で三辺違う長さで整数倍にならない様にすることが当たり前の様だ。そして、必要十分な空間を用意して、吸音材の様な詰め物も適宜使う。

聴く部屋もエンクロージャーと同じだとすると、ある程度の広さと、三辺の長さの違い、そして、吸音材の様な働きをするカーテンなどが必要なのだろう。

幸いなことに、自宅のロフトは天井が屋根型になっているし、ログ材で凸凹しているので定在波を産みにくいのかもしれない。

カフェも同じ様に吹き抜けで天井が高く屋根型になっているので、それだけで音の広がりを感じて良いのかもしれない。

カフェで教会音楽のパイプオルガンと聖歌のレコードをかけて聴いていると、天井から部屋全体に音が広がり教会にいる様な静寂の中で音楽に包まれる様な体験することができる。

実は、私は田舎に引っ込んでから自身で始めたオーディオなので、本当にいい音と言われる様なレファレンスのシステムの音を知らないと言ってもいいのだろう。

自分ではいい音だなぁと満足し、そして、来店されるお客様も、お世辞も含んで、いい音だと褒めてくれるから、自己満足の世界に浸っている様なものである。

昨日のお客様は、タンノイの良い音をレファレンスにしてみては?と教えてくれた。いつか、どこかの整った環境でタンノイの良い音を聞いてみたいものだと思う。