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聴き分けたい、けど、聴き分けられない、私。

私の永遠の課題?!
アンプの違いを聴き分けたいのに、聴き分けられない。

これって、自分の耳がダメ耳であるという、いつもの論調を、正に肯定する様な事。

真空管という、音楽の波を増幅してくれるタマに魅せられて、大きいものから、小さいもの、一つのアンプに2本で足りるものから、4本、6本と使うもの、ダルマの様な可愛い形をしたものから、スッと澄ました様なスタイルのもや、チビッコの物などなど、色々な物を、色々な回路で作ってみた。

50円で買った6FQ7、でも、いい音するよ!

それぞれに、個性があるので、やめられず、きっとこれからも、色々試しながら作って行くのだろうなと、未来が楽しみでもある。

と言いながら、世間(ネット)で常識となっている、球の違いや、回路の違いによって、音色が違うという事が、私の耳では、聴き分けることがどうもできないらしい。

従って、自身をダメ耳と言っている。

今日も朝から、同じレコードのA面を繰り返して、色々なアンプに変えながら聴いている。

もちろん、パワー(W)の違いによる、ボリューム位置はそれぞれのアンプで違うので、大体同じ程度の音量になる様にして聴く。
また、アンプの構造によって、確かに無音時のハム音の多少の違いがあることは、確認できる。

いざ、音を出してみると、さっきのアンプの音とどう違うのだろうかと自分の記憶と感覚を頼りに比べてみるのだけれど、期待を裏切るかの様に、目の前で聴いているどのアンプの音も、皆、素晴らしくいい音に聴こえる。
一つ前に聴いたアンプの音を覚えておくことができないのだろうか?とも思う。
比較をするということは、例えば、「目の前のアンプは、一つ前のアンプより低音(高音)がよりクリアに出ている」とか、「音が濁っている」とか、「音が透き通っている」とか、「左右のバランスがいい」とか、「奥行きや、立体感がある」、「線が太い(細い)」云々。

どうしても、形や、サイズ、そして、パーツに投資した金額からイメージして、きっとこっちは、あれよりも、よりいい音がするに決まっているという期待をかけてみるが、いざ聴いてみると、いい音には違いないのだが、さっきのアンプとの具体的な違いを述べるほど違いを表すことができない。

もしかして、もっと爆音で聴がないと違いはわからないというのだろうか?でも、そうだとすると、近所迷惑になるし、耳にも良くない様に思う。

あぁ、やっぱり、私の耳は、ダメ耳なのだなぁ。と思う。

がしかし、そんなダメ耳でも、一向に不満とか、失意の様なものは一切感じることはなく、どれを聴いても、気持ちよく、幸せな気分にしてくれることに変わりはない。