僕がやれば無料だから・・・、という社長さん
社長さんからのスポットでのご相談。社員さん2人、パートさん2人、社長さん、計5人で頑張っている会社です。お父さんから事業を引き継ぎ、事業を続けていますが、毎年、2、3百万円の赤字が続いています。
お伺いしたのは夕方で、社長の机の上には、発送予定の請求書と封筒が置いてあり、請求書の発送準備中でした。
発送件数はそこそこあり、
「請求業務大変ですね。」と声をかけると、社長さんは、
「こういう事務作業好きなんですよ。それと僕がやれば、無料だし、パートさんに残業代払わなくていいしね・・・。」という返事。
(社長さんは、残業代を払わなくていいという意味で無料と言っていますが、私としては、もっと単価の高い仕事に時間を費やしてほしいと思っています。)
他にも書類のファイリングや、近々開催予定のイベントチラシのポスティングを夜な夜な行っているとのこと。
年収は600万円なので、半分の300万円へと減額すれば、黒字企業に転換できますが、子供が大学生で、減額しても100万円さげて、年収500万円は確保したいとのこと。
帳簿をみても、他に大きく削減できそうな項目は見当たらない。
経費の削減ができないなら、売上アップですが、お父さんの代の取引先から仕事は続いているものの、注文は減少傾向。社長も社員も営業は苦手とのこと。
事務作業、工場で機械を作ること、現場で作業することは好きなものの、営業は苦手とする赤字企業の社長さん、多いです(こんな社長さん、現状分析は得意で、将来への漠然として不安感をお持ちです。)。
法人の7割は赤字企業と言われていますが、こんな会社、意外と多いです。
こんな会社の社長さんから相談を受けた時は、その時だけで終わるケースとどっぷり会社に関わるケースとでは対応が異なります。
どちらにしても社長が現状を理解し、このままの状態を続けていたらどうなるかを想定し、社長が黒字に転換するよう動いてもらう必要があります。
どのようにしたら社長に動いてもらえるか・・・、社長の性格によりアプローチを変えて対応していきます。
goichikiさん、イラスト使わせていただきました。ありがとうございます。
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