周年記念サイトを作る目的とは?その効果と成功事例のポイント
企業が周年を迎える際、特別なタイミングをどう活かすかが大切ですよね。周年記念サイトは、企業の過去を振り返りながら未来を見据える、重要な節目となるサイトです。
しかし、なぜ企業が周年記念サイトを作成するのでしょうか?
この記事では、企業がどうして周年記念サイトを作るのか、その目的と狙いについて深掘りしてみました。
周年記念サイトを作る目的
各周年記念サイトを分析してみたところ、以下のようなサイト構成の目的が見えてきました。
企業のブランディング強化
企業の歴史と未来を発信
新たな顧客獲得と認知度向上
記念イベントやキャンペーンの告知
顧客ロイヤリティの向上
特に周年記念を活用した施策の中で、代表的なものはブランディングの向上に繋がっているサイトが多く見られます。
企業のブランディング向上
周年記念サイトを活用することで、企業のブランディングを強化することができます。しかし、ブランディング向上の成功とは具体的にどのようなメリットをもたらすのでしょうか?ブランド力が上がることで、企業はお客さんにもっと知ってもらえたり、社員のモチベーションが上がったり、メディアに取り上げられる機会も増えます。ここでは、その代表的な効果をいくつか挙げてみましょう。
顧客の認知度向上
顧客ロイヤリティ向上
従業員のモチベーションと採用力の向上
メディア露出の増加
SNSでのシェアでエンゲージメント増加
そこで、ブランディング向上に成功している周年サイトを紹介します。
マツダ 100周年記念サイト
マツダ100周年記念サイトでは、特別なモデルの紹介や、お客さんとの思い出を振り返る動画なんかもあって、見ていて楽しいです。
マツダ100周年記念サイトの具体的なコンテンツ一覧
100周年を迎え、顧客・取引先への感謝の言葉
100周年特別記念車の紹介
代表取締役社長のメッセージ
100年歴史を一目でわかるビジュアル
100周年を迎える記念に、顧客が体験したマツダ車との物語動画
「マツダバーチャルミュージアム」という100年の歴史をバーチャルで展示するコンテンツ
創業者の言葉
歴代のマツダ車の人気投票コンテンツ
マツダ アカデミーという、マツダに関わるクイズコンテンツ
100周年特別イベントの紹介
ペーパークラフト・塗り絵など子供も楽しめるコンテンツの紹介
キューピー100周年記念サイト
キューピー100周年記念サイトでは、記念のロゴやスローガンが公開されていて、全国各地での感謝イベントや音楽会の様子も紹介されています。
キューピー100周年記念サイトの具体的なコンテンツ一覧
スローガンの発信、100周年用 記念ロゴの発信
100周年を迎え、顧客・取引先への感謝の言葉
トップメッセージ
100年の歩みコンテンツ(年表コンテンツ)
100周年記念での特別な演奏会のイベント開催・動画コンテンツで発信
全国各地(幼稚園・保育園で10箇所、介護施設で10箇所)で笑顔を届ける音楽会の実施と開催レポートコンテンツ
期間限定カフェの開催
キューピーの100周年記念サイトでは、100周年を祝うスローガンや記念ロゴ、さらには全国各地で行われた音楽会など、さまざまな感謝イベントが展開されています。特に、100年の歩みを振り返る年表コンテンツや、特別な演奏会の動画が見どころです。ファンにとっては、過去と未来を感じられる心温まる要素がたくさんありますね。
タカラトミー100周年記念サイト
タカラトミー100周年記念サイトでは、記念モデルの紹介や感謝のメッセージが充実しています。
タカラトミー100周年記念サイトの具体的なコンテンツ一覧
100周年を迎えた感謝の言葉
100周年の記念用のロゴと、その想いについて
100周年を迎える際の会社のルーツをお伝えするメッセージ
代表自らが今後のビジョンを語る動画
未来に向けた新しい挑戦やビジョンが描いた100周年記念アニメーション
100年の年表コンテンツ
代表取締役 会長のインタビュー動画
100周年記念の商品の紹介
タカラトミーの100周年記念サイトでは、100周年の感謝メッセージとともに、未来を見据えたビジョンが語られています。特に、100周年記念アニメーションや、代表のインタビュー動画が印象的で、会社のルーツを深く理解できるコンテンツが多いです。歴史を振り返る年表や、限定商品の紹介も見逃せません。
3社に共通するブランディング成功のポイント
1.感謝のメッセージで顧客や取引先との信頼関係を強化
3社とも、100周年を迎え、お客さんや取引先に対して感謝の気持ちをしっかり伝えています。こうしたメッセージが、これまで築いてきた信頼関係をさらに強化する要因となります。企業を支えてきた人たちへの感謝が、ブランドへの愛着やロイヤリティを高める効果があります。
2. 未来志向のメッセージやビジョンで新たな顧客層を開拓
各社のトップがこれからのビジョンや挑戦について語ることで、企業の未来志向を強調しています。このアプローチが、新しい世代や顧客層に響き、ブランドの成長を後押ししているのです。
3.インタラクティブなコンテンツでエンゲージメントを向上
企業の歴史や商品紹介、イベント参加型のコンテンツ(年表、投票、カフェや音楽会など)を通じて、ユーザーが企業と触れ合う機会を作り出しています。これにより、顧客とのつながりがより深まり、ブランドへの関心や愛着が強まっています。
周年サイトからみる、独自のコンテンツ
JRA70周年記念 1日1回、ヒーローズガチャといわれるスマホ向けオリジナル壁紙をプレゼント
JRAの周年記念サイトでは「ヒーローズガチャ」といわれるスマホ向けの1日1回限定で、壁紙をガチャで楽しめるコンテンツを配信しています。1日1回限定にすることで、サイトへのリテンション効果を高める工夫がされています。
ヤマトグループ創業100周年 独自の「広告ギャラリー」コンテンツ
ヤマトグループ100周年記念サイトでは、過去の広告ギャラリーが公開されています。これにより、ブランドの歴史や成長を振り返り、懐かしさを感じながらブランドロイヤリティを高める効果が期待されます。さらに、ブランドへの親しみを強め、顧客基盤の強化やサイト訪問者の増加が期待できます。
関西国際空港30周年記念サイト特徴的な年表コンテンツ
関西国際空港の30周年記念サイトのUIは、スクロールに連動して飛行機が進みながら空港の歴史をたどる演出が特徴的です。このUIは、「飛行機の旅そのものが過去から未来へと続く時間旅行のように感じられる仕組み」とも言えます。空港と飛行機の特性を活かし、動きと共に歴史を体感できる、まるで実際に空の旅をしているような感覚を持たせるデザインが特徴的です。
さいごに
周年記念サイトをいくつか見てみて、新しい発見がたくさんありました。それぞれの企業が、過去を振り返りながらも未来に向けたメッセージを発信していて、ただの記念サイトにとどまらず、多くの人々とのつながりを深める大切なツールになっているんだなと感じました。これからも、こうしたサイトを通じて企業の魅力やストーリーがもっと広がっていくといいですね。
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