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手入れ②


トップの写真は施工後すぐに撮ったもの。2枚目の写真は5年後ぐらい。
こちらのお庭は、施工後毎年管理をさせてもらっているお庭で、今も継続して管理させてもらっている。

写真を見てもらえれば分かると思うが、下草など成長しているのが分かりやすと思う。

因みに、この写真は剪定前の写真。これはこれで悪くないと思うのだが、この状態は一年前にしっかりと剪定をして一年後の写真なので、これを手入れしないでもう一年放置すると、倍になるとまでは言わないが鬱蒼と茂り奇麗な庭というイメージは無くなるかもしれない。

基本的に、弊社は手入れという事に力を入れて仕事をしているので、手入れされずに放置された庭という実例の写真は無いのですが、5年ぐらいすると周りの手入れされていない庭との違いは明らかに出てくる。

今の時代の外構屋さんやエクステリア屋さんで庭の管理をしっかりしているという所は少ないと思う。(昔の庭師と言われていた時代の人はきちんと管理している人は多かったのですが)

理由はいくつかあるのだが、一番は手入れは儲からないという事かもしれない。ウチの場合、私自身が空いた時間にまとめて行くから何とか出来るだけで、会社として人に頼んで、キッチリしようとしたら今の価格では到底できない。

ただ、私自身は、管理に関してそれほど費用を取ろうとも思っていない。少しでも木を植えてもらうというハードルを下げる為と、木を管理するという事は自分の勉強にもなると思っているから。

分譲地などに管理に行って他の庭屋さんが手入れしている所に出くわす事はほとんど無いし、お施主様に聞いてもあまり見ないと言われることが多い。

現実は難しいと思う。私もサラリーマン庭屋の時には出来ていなかったのは事実だし。サラリーマン時代は基本営業・設計をしていたのだが、お客さんから剪定などの依頼が来ると、営業担当の私が一度見に行って、お客様と打ち合わせして、費用などを決め、実際するとなると職人の段取りをして、いつ行くかの連絡をして、作業当日も職人と一緒に立ち会って説明して、終わったら確認して、etc・・・・・

まぁ~剪定一つでもこれだけの段取りが必要になります。これでお客様に3万円もらったとしたら、職人に2万円払って、処分費が5千円かかって、残るのが5千円。私の営業経費が3千円としたら、会社としても力入れられる部分ではないのは仕方ないのかなっと。かといって、お客さんに10万円も15万円も請求すると、じゃ木なんて植えませんってなるし・・・・・。

私は、自分でやり始めた時に、木を植えるのも自分でやるし、管理も自分でやると決めた・・・・。今は時代も良くなって、SNS等を活用すれば楽に段取りが出来ると思ったから。ウチのシステムとしては、年間管理費などは貰わず、一回一回費用を頂くというスタイル。年間管理となると、必要でもないのに剪定したりして、無駄に費用が掛かる場合もあるかと思い。
ウチは剪定の時期になると、まずSNSなどで告知をします。来てほしいお施主様から私にLINEが来ます!あとは私が行って完了!した方がいいかどうか分からないお客様には写真などを送ってもらって判断してます。

庭を持つという事は何かしらの手入れという物は必要になる。最近のエクステリアメーカーさんなんかは手入れの要らない物などを売り出しているが、手を入れるからこそ愛着がわくわけで。愛着があるからこそ大事な場所になるわけで。大事な場所だからこそ奇麗に保とうとするわけで。奇麗だから使いたくなるわけで。

庭造りというのは作ったら終わりという感覚の人が多いと思う。お客様も業者側も。庭は作ってからが庭造りです。私自身も、完璧には出来ていない現実もあるのだが、少しでもそういった庭屋になれるべく今もどうすれば良いのか思案中ではある。

最近は、私が造った庭ではない所の人からの依頼なんかも増えてきていて。ただ、先にも言ったように手入れと言うのは儲かるものではない。手入れだけで会社を維持できるのは、ほんの一部の会社だけ。

私が造ってない庭という事は、その木がどういう風に植えられているのか?、お客様はどういう風に仕上げてほしいのか?など、分からない事も沢山あります。もちろん打合せにもいかないといけないし、終わってからの確認、枯れた時の責任問題など。

費用もウチのお客さんよりは高くなるわけで・・・・・。そんなに高くなるのと断られることも多いし、断る事も多いので、今はあまり受け付けてはおりません。一番は、ウチで庭造りから依頼してくれている人が優先になるわけで、結局できないというのが大きいのだが・・・・。

ここまで書くと、庭木植えるの大変そうというイメージがつきそうですが、そんな事は無くて・・・・。管理が楽でたのしめる庭つくりが私のモットーで。

今の所、お施主様から「木なんて植えなければよかった」というお声は頂いておりません・・・・・。

木を植えた庭造りをしたい時は、YouTubeで人気の庭木5選などを調べるのではなく・・・・ファッションやインテリアの感覚で木を植えるのではなく。しっかり管理をしてくれそうな業者を探すところから始めてみるのが良いかもしれません。

KATO

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