せとうち移住旅ー今治市ー
昔は塩田が盛んであった地域なので、それを各地に送る船が必要となり、造船も含めて栄えていった。今でも造船業が盛んであるが、近年は佐藤可士和と地元タオル業界との今治タオルブランディング・プロジェクトによる「今治タオル」のブランド化の成功、「しまなみ海道サイクリング」による観光地作りに注力している。
「尾道は観光の街だが、今治は労働者の街」
そう地元の人が話していたのが、印象に残っている。市内は造船やタオルなどの製造業関連の企業が集まっているらしく、その分そこで働く人も多いのだとか。今治で焼き鳥が有名なのは、そうした労働者のため、安価な鳥を使った飲食店や居酒屋にニーズがあったからだとも聞いた。確かにコロナ化という状況もあったかもしれないが、観光客よりも地元の人や会社勤めであろう風貌の人が、とても多かったのを覚えている。
またしまなみ海道のサイクリングは、熟練者や自転車好き以外は尾道へ帰るパターンが多いらしく、尾道ほど賑わってはいないようだ。なお尾道の「しまなみジャパン」で乗り捨てレンタルをした際は、レンタサイクルの回収先である今治駅前サイクリングターミナル「i.i.imabari! Cycle Station」の近くをお勧めする。私は海辺付近に宿をとっていたのだが、サイクリングで疲れたヘロヘロの体で、さらに20分程歩くことになったので。。。
なお今治タオルは「今治タオル本店」での購入がおすすめだ。タオルソムリエも在中し、人生の中であんなに白タオルを揃えているお店は見たことがない・・・ってぐらい品揃えも豊富!
市街地はコンパクトな尾道と違い、とても広い。店が集約されておらず、各所にポツポツとある感じ。また(コロナの影響で?)商店街で空いている店は3割程度であり、先の理由により若い人が入れるお店は1割程しかない。
今治市としては観光や街を盛り上げるため、協力隊を積極的に募集している。数年前に地域おこし協力隊の管轄が戦略営業部になったり、しまなみ海道の島々を含めて、毎年各所に10人近く採用をしているあたり、市の本気度が伺える。