せとうち移住旅ー倉敷市ー
観光と都市の機能が合わさった街ー「倉敷」
観光地として有名な、白壁の町並みが残る「倉敷美観地区」、瀬戸大橋とジーンズのメッカである「児島地区」などがある。
一方でJR倉敷駅の裏から直通で行けるショッピングセンター「アリオ 倉敷」と「三井アウトレットパーク 倉敷」があり、表には地元デパート「天満屋」がある。少し離れるがイオンモールもあるので、生活するには便利な街である。
倉敷の移住を検討するにあたって、私は倉敷市の「お試し住宅」と「相談会」を利用した。倉敷市の場合、倉敷駅から数駅離れた新倉敷駅から15分ほど離れたところにあるマンションの一室を1日1,000円という、破格の価格で利用することができる。「相談会」は地元の人たちと話せる機会をもらえるので、詳しい話を聞くことができる。
※「お試し住宅」とは移住検討者が無料または格安で宿泊できる施設のこと。倉敷市の場合、事前の書類提出と市役所での訪問の必要あり。
各地区の簡単な説明
倉敷はそれぞれの地区によって特徴があるので、簡単に各地区の説明をしていく。
「倉敷地区」:白壁の美観地区がある観光エリア。大原美術館もこの地区にあるので、芸術が好きな方はおすすめ。カフェなどの飲食店も多く、岡山県らしいフルーツを売りにしたお店も多い。エリア自体はお店にいる時間を加味しても数時間程度なので、ふらっと散策できます。
「水島地区」:水島臨海工業地帯という重化学工業地帯が連なるエリア。実際に行くことはなかったが、児島の鷲羽山から見た際に、モクモクと煙が上がっている地帯が見て取れた。地元民の話ではスモッグ警報が出たり、その地帯をドライブすると車のミラーが黒ずんだりするのだとか。
「児島地区」:学生服とジーンズの製造が盛んな地域で、近年はデニムストリートという児島発のショップが立ち並んだエリアが、観光地として栄えている。直島などに行ける宇野港がある。
「玉島地区」:お試し住宅のある新倉敷があるエリア。海にも近く、昔は貿易港として栄えたらしいが、今は結構寂れている。昔の貿易時代に商人たちがお茶でお客をもてなしていたので、今もその名残りの文化がある。
倉敷は有力移住候補地だったのだが…
実は当初、都市機能も十分で、観光地としても有名な倉敷が、移住先の有力候補だった。しかし実際に色々と回って見て、以下の理由で候補から取り外しました。
・重化学工業地帯である水島と肌の相性が悪い
私の移住の最大の目的は、アトピー肌に良い土地での移住でした。なので付近に工場地帯があり、またそのスモッグなどが肌に触れるかもしれない環境は良くないと考えました。
・若い世代がチャレンジしにくいかな?と感じた観光地
移住したら観光の仕事にチャレンジしたいと考えていたので、観光関係の方々にも話を聞いて回りました。その中で美観地区は昔から地元にいる人々が強い影響力を持っており、よそ者や若い世代にとってはやりにくい土地であるという話を幾度か聞く機会がありました。
確かに有力者の方と話す機会がありましたが、ザ・昭和という価値観と考え方で、急速に倉敷への移住意欲が下がったのを覚えています。
たまたまだったのかもしれませんが、自分の中の倉敷市のイメージの半分は、この一連のイベントにより形成されているほど、インパクトの大きい出来事でした。