🔸入院して良かったこと・悪かったこと
A.良かったこと
・医者がいる安心感・脱ステの知識を学べる
脱ステは皆さんが思う以上に辛く、苦しいものです。一人では対応できないことも、医師や看護師がいるのですぐに対応してもらえます。
例えば脱ステしている時は抵抗力が落ちているため、細菌感染やウイルス感染になりやすいです。私は入院中何回も細菌感染を起こしましたが、すぐに抗生剤を処方してもらいました。
また回診時に疑問や経過などを説明してもらえるので、質問して理解を深めることもできます。
・規則正しい生活
症状がきつい時にはきちんと寝ることさえままならず、昼夜逆転の生活もしてしまう人も多いのではないでしょうか。(何を隠そう、私自身がそうでした)
入院生活では決まった時間に食事が出され、21時半には消灯になるので、強制的に規則正しい生活を送ることができます。体内時間が狂ってしまった方は、ここでの生活で元の生活のリズムを取り戻しましょう。
また寝れない場合、睡眠剤や睡眠導入剤も処方されるので、比較的睡眠をとることができます。
・バランスのとれた食事
栄養バランスが考えられた食事が毎回出されるので、基本的にはサプリメントなどは必要ありません。
ただ皮膚科患者は浸出液と落屑が大量に出るので、肌を作るタンパク質が不足になりがちです。そこで納豆や豆腐、お肉などの惣菜を買い足す方が多いです。プロテインなどもいいですが水分制限があるので、注意が必要です。私は朝にギリシャヨーグルト、昼と夜はタンパク質を補う物を食べていました。
・同じ環境の仲間ができる
身近に自身のアトピーの辛さを理解してくれる人はあまりいません。
世間的にアトピーといえば肌がかゆくなる・赤くなるといった軽度の認識の方が圧倒的に多いでしょう。重度のアトピー性皮膚炎を持つ人の苦しみは中々理解されないことが多いのが現状で、ましてや脱ステをしようというのなら、尚更です。
私も入院前までは孤独に感じて、人との接触を嫌うようになり、結果引きこもりがちでした。ここでは同じ苦しみや境遇の仲間がいるので、精神的にすごく楽になります。「仲間がいる環境」は、それだけでとても大きい治療薬であると思います。
ちなみに退院後も仲の良い人たちとは連絡をとりあったり、ご飯を食べに行ったりしていますよ!
・環境を変えることによるストレスフリーや負担の軽減
入院という強制的なイベントがあることで、家庭や学校、仕事場といったしがらみから距離をとることで、ストレスや負担が軽減されることもあるようです。
しばらく症状が出ていなかった人がいきなり大爆発したり、再入院してくる人に多いのは強いストレスが引き金になることが多いようです。そんな環境から離れ、自分を見つめ直すいい機会にもなると思います。
B.悪かったこと
特にありませんでしたが、強いて挙げるとすれば協調性が必要なことでしょうか。
学生から社会人まで幅広い年齢の方と一緒に長期間生活をする機会というのは、あまりない経験です。自分とは違う考え方の方も多いので、一緒に生活する為にある程度の協調や妥協が必要な場面もあるかもしれません。
またほんとーにたま〜にですが、常識にそぐわない行動をされる方もおられます。そういう方は医師からの忠告や強制退院の処置が取られますので、困ったら看護師さんに相談しましょう。
いかがでしたでしょうか?
今回は入院して良かったこと・悪かったことをテーマに書きました。
次回は自力で脱ステをお勧めしない理由について書きますので、良かったら覗いてみてくださいね。